「ケモ耳っ娘になったからには~」閑話S6 『聖夜祭』のご馳走のために(前編)
ケモ耳っ娘になったからにはホントはモフられたい~前世はSランク冒険者だったのでこっそり無双します~
閑話S6 『聖夜祭』のご馳走のために(前編)
(ミリアside)
「あれ? ミリアさん、また何か作ってるの?」
とても覚えのある口調と声に顔をあげる。ニールくんだ。仕事の合間に時間を作って、ここギルさんの神殿に来てくれたのだろう
「いらっしゃい。何って『聖夜祭』の屋台の準備よ。今年もやるんでしょう?」
そう言いながら辺りを見回してみせる。
せっかく訪ねてきてくれたというのに、お茶を出す場所も、余裕すらない。神殿の応接室はまるで作業所のように色々なアクセサリーの材料が並べられていて、今はその確認作業をしてたところだ。
「こんなにたくさん? それにまだ早くない?」
「去年は早くに売れてしまって、買えなかった方から要望をいただいてるのよ。それと、孤児院の子たちにも手伝ってもらうことになってるから、早めに準備して材料を渡しておかないと」
それだけでなく、今年は孤児院でも屋台をだして、子供たちが作ったお菓子などと一緒に売り出すことになっている。だからその分もアクセサリーを作らなくてはならない。
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