見出し画像

Ⅺ.満足とは

よく私は友人知人経営者の例を出して、D君にいろんなあり方を知って欲しくて話します。急がなくていいから余白を持てと。別に弱み最大限に周囲に見してもなんとかなるから、と。
でも、まったく響きません。
「比べないで。俺はそんなんじゃ満足しないから。」
「自分の描くゴールに達するにはそんな生き方してたら行きつけないからいちいち言うな、」と。もはや俺は大統領級だと。作りたい世界のためには自分以外の近い人は犠牲にせざるを得ない、と。

いや、比べてないけど、君はとにかく集中ぶりが異常だからそんなんじゃ貴方を大切に思ってる周りが困ると言ってるだけなんだけど。

私と一緒に生きたいと思ったのは、仕事だけの人生から脱却したいからじゃないの?と聞いたところ、それはそうだ、と。ただ、時間軸がかなり長く、実現したい世界を達成してから、色んな人生の楽しみを君と一緒に楽しみたいからそうしたんだ、と。

D君の長期思考からは学ぶことは多いのですけど、次の三年は〇〇達成できるまで休日も安心できないからとにかく手元にあること全部やる。とか毎日言ってるのを見てて、なんかもどかしいです。もっと余白を持った上で毎日楽しんで欲しいんですけど、まぁそれは私の思いなので、押し付けるつもりはない。ですが、老後に全てを取っておいてる感じがなんか私はしっくりこない。
別にお金とかこれ以上求めなくていいはずだし、私も全く求めてないし、仕事の実績も、どうでもいい…..

彼にとっての成功や達成と、私にとっての幸功はだいぶずれがあり、理解に苦しむ時は有りますが、
多分それは、展覧会の絵を完璧にホールで弾き切りたいとかいうわたしの欲望と同じく個性的なもので、他人が侵してはならない領域なんだろうなと捉えて、深掘らないことにしようと思う。何言っても無駄だから。