【本紹介♯60】物事への取り組み方
私は常日頃からあまり頭がよろしくないが、就活生のときにその頭の悪さは遺憾なく発揮された。
就活ってほんとバカバカしいと思うけど、なんとなくルールがあることは皆様ご存知だと思う。
そしてそのルールの中に、説明会のときに質問しろというのがある。
私は純粋で素直なバカだったので、なにか質問しなければそして出来ることなら色んな会社で同じ質問をして答え方によって検討しよう、と考えていた。
そこで思いついた質問、それが
「御社は仕事に対して、スピードを重視しますか?それとも正確さを重視しますか?」であった。
これはスピード感のある納期に厳しい生産性重視の企業なのか、おっとり自分のペースで丁寧に品質を重視する企業なのかが知りたかったからなのだが…
のちに会社へ入ってから自分も説明会に出席したことで知ったが、説明会で会社は良さのみをアピールし、欠点は嘘をつかないものの濁しがちである。大人は汚いのだ。
なので、私のした質問は実に無意味に終わった。
会社からの答え、それは「どっちも大事にしています」だった。
はあ?である。こういうふんわりした答えを言う会社って好きじゃないなー。
こっちの質問もふんわりしてたかもしれないけどさ、そんなこと分かってんだよと思いますよね。もちろん当時の私もそう感じたので、はあ?と思った顔をしていたと思う。
そのやり取りはめちゃくちゃ覚えているのだけど、どこの会社の誰とのやりとりだったかは忘れてしまった。笑
で、ついに!その当時の私への答えが出たんですよ。それがこちら
はい、正解はスピードでしたー。
私にとってこの説明はとても腑に落ちたし、自分の仕事のスタンスとしてもしっくりきた。
どんなに頑張って100%のものを作っても、振り返ればそれは100%ではなく90%や80%のものに見えてしまうのです。言い換えれば、100%のものは、そんなに簡単に作れるものはないのです。
だから世の中のアプリ開発者は、配信後も長い時間をかけてアップデートを繰り返し、少しでもいいものを提供できるように努力しているのです。
たしかに、世の中に完璧なものなどない。自分の中でこれ最高すぎる!もう完璧や!絶対褒められるに違いない!と勇み足で上司のもとに報告にいって、ダメ出しされなかったことなどない。
そして働いているうちに、私は100%完成されたものよりも、あえて80%くらいの出来のものを納期のだいぶ前に上司に見せ、アドバイスをもらい修正した方が自分の評価と完成したものの評価がいいということに気付きました。
それは上司が少なからず自分の意見を取り入れてもらったことで、部下が作ったものではなく、自分の意見が反映されたものとして、愛着がUPしたからだと思います。
要領のいい人なんかは、わざとこっちとこっちどっちがいいですかね?なんて選択肢を複数用意しておいて(自分の中ではもちろんどっちか決まっている)
上司の意見をとりいれたフリをして、味方につけるなんてこともしてます。
こうやって、社会人になるとどんどん汚くなっていくわけだが、どうしてこの本ではスピードを持って仕事しろというのかというと、
その分、自分のやりたいことのできる時間が増えるから、というとてもいいことを言ってくれています。
私もだらだら仕事をやりがちだったのですが、この本を読んで、仕事をさくっと済ませて、仕事中に自由な時間を作り、本当にやってみたかったことをやってみようかな?と前向きになれるようになりました。
時間術について学んでみたい人はぜひ。
以上、みかんでした。
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