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【本紹介♯150】憧れの喫茶店

常連客というポジションにあこがれていた時期がありました。
いや、正確に言うと今も…かな。
小さい飲み屋さんとか、昔ながらの喫茶店とか、ほとんどが常連客で客同士がコミュニケーションを図っているけど、あまりプライベートなことは知らない、みたいな。
今はSNSが発達してしまったので、まさにSNSがそんな役割を担ってくれているとは思うのですが、それでも顔を合わせた付き合いというものにあこがれるわけです。

ただ個人的に毎日外食とか、カフェに立ち寄るという習慣がなく、それなら家でゆっくりした方がいいやという考えの持ち主なので、そんな店とはついに出会えませんでした。。
夫と週に一度くらいする外食がほどよく楽しくいい感じです。

そんな憧れの世界観が描かれている小説を見つけました。

小説の舞台は、マスターとアルバイト数人で切り盛りする小さな喫茶店です。
話は喫茶店に絡む3人の登場人物を主役にした3つの短編からできています。

3人とも一見明るく悩みは表面化しておりませんが、それぞれ抱えるものがあります。
それを人との関わり合いの中で、少しずつほぐしていくというお話。

誰だって過去に対する後悔や、トラウマを抱えているものです。
嫌なことほど鮮明に思い出せるので、ふとした瞬間よぎるだけでブルーな気持ちになります。
そんな嫌な過去を時間が経ってから、人との交流の中で緩和されるっていい話ですよね。

出てくる人たちはというと、皆あたたかくやわらかな人が多いです。
それからそこそこ重い過去のわりに、あまりくらい気持ちにはなりません。

心の傷を癒してくれる、そんなお話でした。

あとコーヒーがすごく飲みたくなりました…
おいしいコーヒー大好きです。
やはり肝心なのは、豆の種類ではなく鮮度と淹れ方みたいですね。
丁寧に淹れた方がいいのは分かるのですが、つい適当に淹れてしまいます…
家で豆を挽いて飲むくらいにはコーヒー好きなんですけどね。

猛烈に癒されたい!そんなときにいかがでしょう。

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