他人のために生きてみる。
不幸な人はいつも自分のことを考えている、という言葉を見てはっとした。
私はいつも自分のことばかり考えていた。
こうなりたい、今日はこれをしよう、こんな能力を身につけよう。目標を持って日々を取り組もうとするあまり、家族との時間を煩わしいと思ってしまうこともよくあった。
そこで、一回、いつも頭の中であれこれ考えるのをやめて、周囲の人のために何かできるか? だけを考えてみることにした。
すると、驚くほど沢山のことに気が付いた。
買い物から帰った時に靴を脱ぐ位置。いつも何も考えずにいちばん脱ぎやすい場所で脱いでいた。後に続く母のことも考えずに。
荷物を持つとき、もう片手が空いたら、母の荷物も持つ。
洗濯物が干したままなのに気が付いて取り込む。
台所に食器が出ていたら、自分のものでなくとも洗って仕舞う。
絨毯の上の小さなゴミを捨てる………。
普段の自分はこれだけ多くのことに気づかず、ずっとスルーしていたと思うとぞっとした。
今までの私は、なんて気が利かない、ぼんやりした、上の空の人間だったんだろう。
ということで、最近はなるべく「他人のために何ができるか?だけを考える」時間を作るようにしている。
今までの自分が求めていた「成長」とやらも、きっとこの意識の先にあるような気がするからだ。
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