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サンデースペシャル「日本史の新常識」

ここが変わった日本史の教科書 昭和→令和

鎌倉幕府成立 1192年→1185年
 いいくに→いいはこ
 1192年は源頼朝が征夷大将軍になった年だが、征夷大将軍になったからといっても、政治の仕組みはあまり変化しなかった。
 1185年は源頼朝が朝廷から自分の部下を守護・地頭の任命権を得た年。それが武家政権の成立といえる。

最古の通貨 和同開珎→富本銭
 天武天皇の時代から「富本銭」という日本で最初の銅銭が作られた。しかしどのくらい流通したかはわかっていない。これは日本各地で見つかっていたが、年代がはっきりしなかった。ところが、1998年に奈良県飛鳥池国防遺跡で発掘された。同所から発掘された同時期の木簡の造られた年代が7世紀と判明。和同開珎は8世紀。

肖像画 足利尊氏→騎馬武者像
 有名な肖像画は尊氏のではなかった。決定的な証拠は描かれている家紋にあり、それは尊氏の家臣一族のものであった。
 現在の教科書には尊氏とされた肖像画の代わりに、京都等持院の木彫像が紹介されている。

老中・田沼意次 悪徳政治家→優れた経済政策を実行
 田沼は息子が江戸城中で殺されるようなスキャンダラスな事件があって、悪徳イメージが強くなったのではないか。
 当時は農本主義の限界が来ていた。それを重商主義に変えたのが田沼だった。幕府の財政を立て直そうとした。
 また賄賂をもらっただけで悪徳政治家と言われたが、当時幕閣の重鎮たちも同様に賄賂をもらっていた。
 さらにロシア貿易、長崎貿易を伸ばそうとしていた。貿易黒字だったのは田沼時代だけだったという。

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