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紹介できない本

 このところ記事を書くのがおろそかになっていますが、読書は続けています。

 これまでの執筆で最も気になったことがあります。読んでいる本の内容がショッキングで紹介できないことです。

 例えば、去年の新書大賞に入賞した「独ソ戦」「教育格差」やその前の年の「日本軍兵士」なんかは、私には生々しすぎて紹介できません。各方面への影響を鑑みて途中で記述をやめたものもありました。

 それに大学のテキストとかで使われそうな「概説書」みたいなのも難しいです。「戦後政治史 第四版」なんて戦後の歴史をあれだけコンパクトにまとめているわけで、それを要約するのはたいへんです。売れ筋の「民主主語とは何か」なんてのも、いわば「『民主主義』通史」であって、概説書の類に入ります。各時代ごとや人物の学説ごとでまとめることはできます。でもそういう本ってほとんど教科書でしょう。「高校世界史」のテキスト一冊を原稿用紙50枚で要約せよとか、できますか? そもそも、そういう類の本をまとめて要約することに意味があるのか疑問です。

 他にエッセイ集もそうです。「思考の整理学」は今でも売れていますが、エッセイひとつ一つを要約できても、数十あるばらばらのエッセイを短文にまとめて紹介することは難しいでしょう。

 そんな本を読んでいたので、ご紹介困難なものは無理にしないようにしました。

 ただ、その中でも目についた「金言」のようなものは紹介したいと思います。

 今回は、税抜2800円で現在16万部も売れている「独学大全」から。

「記録を取る者は向上する」

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