宮古島の高校入試はピクニック?
みなさんこんにちは。前回までは、計4回に渡り宮古方言講座を執筆して参りました。今回の記事では、方言とは違う視点から宮古島をお届けします。
受験シーズンになると地方のテレビ局に引っ張りだこなのが、『宮古島の高校入試』なんです。なぜ高校入試がテレビで取り上げられるのか。その秘密は、入試当日のランチタイムにあります!今回は、物珍しい『宮古島の高校入試文化』についてご紹介します。
1. 宮古島の高校一覧
宮古島の高校入試についてご紹介する前に、宮古島にある高校についてご紹介します。どうやら「離島には学校がない」というイメージは私の想像よりもはるかに定着しているらしく、那覇や関東で出会った人に「宮古って高校あるの?」という質問をよくされます(笑)そのイメージを払拭するためにも、宮古島に存在する3校の高校を、その特徴と共にご紹介します。
①宮古高等学校
島内では1位の偏差値を誇る宮古高校。通称「宮高(みやこう)」と呼ばれており、普通科と理数科の2学科が存在します。島内進学を希望するのであれば、多くの生徒は宮高を目指します。部活動も強く、文武両道なイメージです。
②宮古総合実業高校
宮古総合実業高校は、平成20年4月に「翔南高等学校」と「宮古農林高等学校」が統合してできた高校で、島内では1番新しい高校です。
海洋科学科、生物生産科、食と環境科など、自然や生物に触れた学科の設置が特徴的です。その他にも生活福祉科や商業科も設置されており、保育や食育、福祉や経済など専門的な領域で学問を身につけることができます。
島内では「総実(そうじつ)」または「実業(じつぎょう)」と呼ばれています。
③宮古工業高校
島内では「工業(こうぎょう)」と呼ばれている宮古工業高校。自動車機械システム科、電気情報科、生活情報科があります。かなり個人的な意見ですが、工業生は二輪の免許を持っている人が多いイメージです(笑)
2. 宮古島の高校入試
以上3校をご紹介しましたが、当然これらの高校に入るためには受験をしなければなりません。
受験日当日、島内進学を希望する宮古島の中学生たちはそれまでの自分の努力を信じて、各々の受験会場にたった一人で向かいます。と、思いきや、実は終始「たった1人」というわけではないんです。受験科目の間にある「ランチタイム」は家族総出、時には親戚総出でピクニックのようにお弁当を食べます。
上の写真は、2歳下の弟の高校受験の様子です。私は那覇に住んでいたので駆けつけられませんでしたが、左側は私の家族群、右側は親戚群です(笑)親戚にも受験生が何名かいたので、この日は親戚総出で昼食を食べたようです!
3. さいごに
宮古島の高校入試、いかがでしたでしょうか?ひとりぼっちで受験に挑むのは心細いですが、宮古島で受験をすればランチタイムのことを考えるだけで非常に心強いですよね。
私は沖縄本島の高校のみ受験したので、このピクニックのような昼食を経験することなく島を離れてしまいました。今となっては受験だけでもして経験しておけばよかったとすごく後悔しています(笑)
これから受験を迎える宮古島の中学生のみなさん、皆さんがこれから経験するのは全国的にみても珍しい、とっておきの昼食です!ぜひ噛み締めて心に刻んでください😊(まだ6月ですが笑)
おことわり
本記事は筆者が実際に見聞きした体験に基づいて作成しております。一部主観性の高い内容もございますので、学術論文の執筆や学術研究を目的とする本記事の引用、参照等は推奨出来かねます。予めご了承ください。
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