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第3章 「みやこや」をスタートさせてみた<地域密着型デイ>

本日より、第3章です。
第2章までは、みやこやを作るに至った経緯などを書いてきましたが、今日より「みやこや」の実践を書いてみたいと思います。

地域密着型デイサービスというテーマで話すとすると、理想論の話よりもまず運営のお話をする方が現実的かと思いますので、この辺りを中心に書いてみたいと思います。

まず、地域密着型デイサービスについての課題を書くとすれば、どうしても社会全体が「入居」ありきでデイサービスを求める傾向にあるということと、退院時にそのまま入居機能のある、又は入居施設を持っているデイサービスに行く流れが強いため、地域密着型を利用するという流れにならないこと。

これは、地域密着型の趣旨や運営スタイルを考えると非常に厳しいものがあります。みやこやでも、施設を開所してから若干運営のスタイルを変えています。確実に利用者を確保しようとすると、地域密着型の理想の運営スタイルでは厳しいという現実があるんですね。

実際、国の流れの中でもこの地域密着型デイサービスに関しては整理をするという情報もあることから、運営方針などは検討すべきかもしれません。

ただ、私自身は今後の社会全体の流れの中では、この地域密着型デイサービスの成功モデルを作っておかないと、地域包括ケアシステムは失敗すると思っているので、ある程度はやり方を変えつつ軌道に乗せる必要があるなと思っているところです。

地域密着型デイサービス自体では、まだ課題の多い事業なのですが、こちらは私自身は5年スパンで考えたほうがいい事業だと思っています。

黒字化しようと思えば、既存の収益モデルに変えれば済む話なのですが、これをやってしまうと、将来的にうまくいかない時期がやってくると思っています。

根拠となる理由は色々とあるのですが、長くなるのでこちらでは省きます。※ワタシマチメソッド勉強会ではこの辺りの話をしているので、興味のある方は聞きに来てくださいね。

今後は、介護事業自体が大規模な介護事業者のみに淘汰されていくとも言われている世の中です。この辺りをどういう風にしていくかは、大きな課題であるかと思います。


さて、ここからは地域密着型の本来の趣旨と今後の可能性について、みやこやの実践を通して書いてみます。

デイサービスみやこやは、平成29年の4月に産声を上げました。
地域密着型デイサービスになります。町の「よろず屋」を作る事が目的だったので、デイサービスの定員は10名にしています。

地域密着型デイサービスとは:
定員18人以下の小規模なデイサービスで、入浴や食事などの介護支援や機能訓練、レクリエーションを行う。要支援1、2の方は利用できませんが第1号通所事業というものがり、併設している事業所がほとんどです。みやこやも2つの事業の指定を受けています。
※この辺りも話すとかなり複雑なので、勉強会にて説明するようにしています。

今までのデイサービスと大きく違うのは、町づくりを意識したデイサービスであるという事。皆さん結構勘違いというか今までの既存のイメージが強いのですが、地域密着型デイというのは、決して機能訓練特化型ではなく、どちらかというと「町のよろず屋」「HUB」的な機能を果たすことが大きな目的です。

施設で完結するのではなく、デイサービスを拠点として、いかに町と連携を図りながら開かれたデイサービスにしていくかが求められます。

ですので、運営委員会というものが義務付けられています。これは、地元の自治会長や民生委員、地域包括センターの職員を構成員として年2回の会議を行わなければなりません。

町とデイサービスが、連携して高齢者の自立支援や町づくりの構築を行っていくことが理想的なスタイルになります。

みやこやでは今年度で3年目に入る訳ですが、町づくりの機能も次第に出来始めておりなかなかおもしろいモデルになってきている感じがします。

ここでは「デイサービス」としてのテーマなので、少し課題なども整理して書いて見ます。

地域密着型の可能性は、上記に書きましたとおり「町づくり」の一貫として捉えているのですが、実はデイサービスだけに特化してみるとかなり苦戦をしています。

これは、これからの地域包括ケアシステムについて社会全体がまだ意識が進んでいないことが大きな理由。
既存のデイサービスの考えがどうしてもまだあるため、入居施設とデイサービスの併設、もしくは完全なる機能訓練特化型というものがポピュラーになっているんですね。

地域密着型は目的が少し他のデイサービスとは違うので、その辺りを理解する機運が高まってくると理想の運営スタイルに近づくのではないかと思っています。

みやこやの場合は、町づくりと合わせて機能訓練の部分にも力を入れているので次のテーマ、<機能訓練>にて書いてみます。

和光市の地域包括ケアシステムをモデルとした様々な仕組みが全国でも導入されていますが、我が宮崎市も「自立支援型地域ケア会議」が今年度より本格導入されています。これは、我がデイサービス「みやこや」にとっては追い風となります。

機能訓練によって、元気になった高齢者の受け皿をどこにするかが議論になるのですが、その一つが地域密着型だったりします。
ここは、総合型事業という部分での対応になってくるのですが、第1号通所事業を併設している地域密着型デイであれば、応用がいくらでもできるので、ある意味この事業を理解している方はかなりおもしろい制度になるのではと思います。

地域ケア会議にしろ、自立支援の流れにしろ、ようやく、自分のやっていることに時代が追いついてきたというか、元々の国の方針に自治体が追いつき始めたというところです。

町づくりに関しては、どうしても住民に依存せざるをえない状況がありますが、高齢者が多い町であることを考えると、それなりに専門知識を持つ人達の養成も必要になってきます。

みやこやの場合は、町の方にスタッフ、ボランティアをお願いしており徐々に、介護についての知識も習得できるようにしています。

ですので、町の中でちょっとした介護の困り後とはうちのスタッフである町の住民に聞いてもらえば、簡単な内容であれば答えることができます。

他にも民生委員の役割があるのですが、私自身が町の民生委員をしており、介護に関する様々な悩み事は、早い段階で解決につなげるようにしています。

民生委員のテーマは、次のページで書きます。

地域密着型デイサービスは、今後の地域包括ケアシステムでは一番効率のいいスタイルだと思っています。ただ、現状ではあまりうまみのない事業なので、儲け主義の事業者であればまず手を出さない分野にもなるかと思います。

こちらは、町を支える仕組みを作りたいと思った方がやるにはとてもシンプルな運営基準なので、やりようによってはかなりいいものができるかと思っているところです。

因みに、みやこやでは、デイサービスの現状は想定しているため別の事業収入を捻出しています。この辺りもまたワタシマチメソッドなどでお話できればと思っています。

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「自分の住む町は自分で守る」をミッションに、地域密着型デイサービスと子ども食堂を組み合わせながら、自治会(町)単位の地域包括ケアシステムを構築しようと実践中。 実践課程を通して見えてきた様々な課題や解決法をこちらに書き綴ってみたいと思います。
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