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いろいろ密度高めの『こっち向いてよ向井くん』第8話

ドラマを見て「面白かった!」と思った時ほどすぐ書き留めておきたくなる性分。
その時の感想を忘れないうちに書いておきたくて。
あとになればだんだん薄れていき思い出せなくなり⋯書くのも面倒になり。

本来は時間をかけてじっくりと書いた方が文章も整うし、まとまりもあり読む方も読みやすいのではないかなと思います。

ですが、今日は勢いで書きとめておこうかなと。
誰かのためになるかというと、誰のためにもなりません。
ただ私が書きたいだけですので。はい。
思ったことを思ったままにしておかずに感想を書き留めておきたいだけなのです。

『こっち向いてよ向井くん』8/30 第8話
わたし的にはいろいろ見所がありすぎた回でした。
漫画だろうが小説だろうがドラマだろうが、面白いものは「そうそう。あるある」とどこかに共感ポイントがあったり、「言われてみたらそうだね」と思える気づきだったり、「確かに」と腑に落ちるものがあったり、そう思うこと自体心が動かされている、というわけで。

このドラマでは、向井くんはじめ、それぞれのキャラクターの思いや価値観の違いが、それぞれのセリフや心の声を通して具現化されることで、どれかは自分のそれに当てはまっていたりして妙に納得する⋯そういう身近なテーマで身近な会話がリアルだし滑稽でもあり、結果、見ていて楽しい。

面白い場面やセリフがたくさんありました。
8話で特に印象に残ったのは主に以下。

・坂井戸さん(波瑠さん)と環田さん(市原隼人さん)のそれまでいい感じだった関係性の変化
・仕事関係のファイルを元カノ美和子(生田絵梨花さん)の部屋に置き忘れてきたことに気づき「やっちまったー!」と椅子でのけぞる向井くん(赤楚衛二さん)のマヌケぶり
・カラオケ店で向井くんと坂井戸さんがパフェを恋愛に例えて議論しているシーン
・カラオケ店で向井くんと坂井戸さんが話し合っている中でそれぞれ違った恋愛観にどちらにも「なるほどね」と納得
・カラオケ店からの朝のファミレスで朝食セットの目玉焼きにそれぞれ塩とケチャップをかけて「なんだよそれ」って笑い合うシーン
・向井くんの妹の麻美(藤原さくらさん)とその夫・元気くん(岡山天音さん)がお互い好きなのに絶妙なタイミングですれ違う
・環田さんは結局は自分のことが大好きなのであろう

初回~4話までに出てきた、彼女になりかけた3人の女性たち、5話から急展開しだした元カノの美和子、初回からいい距離感&ポジションで物語を演出する存在感ありありの飲み友達の坂井戸さん、坂井戸さんとイイ感じのオトナの関係でいるフェロモン大放出の環田さん、無愛想な妹の麻美とその夫のお人好しで一途に麻美を大好きな元気くん、それぞれのキャラクターのポジションも分かりやすく、価値観の違いも十人十色で興味深い。

なんだかんだで向井くんが気さくで単純=シンプルで一番庶民的なキャラクターで安心感があるというか。
ドラマではその普通さ(昔ながらの恋愛観)ゆえに彼女から引かれたりしているのだけども。

ドラマでは大きく見ると、女性陣が恋愛や結婚に対して独特(イマドキ?)の考えを持っていて、男性たちが困惑する、という構図にも思えたりして。

恋愛、結婚、あるいは自由恋愛、あるいはアセクシャル⋯、くくることが難しいイマドキの価値観に、昔ながらの恋愛&結婚観の中を生きてきた向井くんのお母さん(財前直見さん )が言う何気ないアドバイスもまた一理あり。

次回は向井くんと坂井戸さんとの関係にも注目だけど、元気くんをたぶらかしそうなアザト女子と麻美との対決も面白そう。

コメディとして面白く見つつ、何かと考えさせられるドラマです。

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