『一橋桐子の犯罪日記』(ドラマ感想)
今回はドラマの話題。
NHKの土曜ドラマ『一橋桐子の犯罪日記』が終わっちゃいましたね。
登場人物的には若手はあまり出てこず、パチンコ店のやさぐれた店長・久遠(岩田剛典さん)や、桐子が万引きをしたスーパーで知り合い、仲良くなった女子高生の雪菜(長澤樹さん)ぐらいで、華やかさはあまりない感じでしたが、とにかく切なくて、でも心が温まるドラマでした。
笑いと涙が同居する、そんなドラマは私は好きです。
一橋桐子を演じる松坂慶子さんがとても可愛くて、一つ一つのしぐさや表情や言葉や声にどれだけ癒されたことか。
桐子さんを取り巻く人たちもどこか影の部分を持っていて悶々と過ごしているけども、桐子さんと関わっていくうちにそれぞれが自分らしさを取り戻し、失いかけていた目標を見つけ、前に進み出していくー。
桐子さん自身もそんな周りの人たちと出会ったことで「自分は一人じゃないんだ。もう少し頑張ってみようかな」と生きる力を取り戻していく。
それにしても、桐子さんを演じた松坂慶子さんの演技がとてもチャーミングで素敵でした。最終回は涙がじんわり。
パチンコ店の常連客で怪しい男・寺田を演じた宇崎竜童さんも良かったですね。
孤独な一匹狼・寂しい男ぶりに引き込まれるというか、桐子さんとの掛け合いに滑稽さや人間のもろさを感じずにはいられません。
周りの登場人物同様、桐子さんに私も元気をもらいました。
清掃のお仕事をしていた桐子さん。
お掃除が好きな桐子さん。
ドラマは録画していて、今日の午前中見たのですが、桐子さんのあまりの素敵な結末に、掃除が苦手な私にしては珍しく「フフンフ~ン♪」と鼻歌まじりで、掃除機をかける手がリズミカルになったのでした。
≪ドラマ情報≫
NHK土曜ドラマ『一橋桐子の犯罪日記』一橋桐子が、余生に選んだのは“ムショ活”だった――切なくて笑える、終活青春グラフィティ
https://www.nhk.jp/p/ts/2LKPLXJYL6/
【原作】 原田ひ香『一橋桐子(76)の犯罪日記』 【脚本】 ふじきみつ彦