見出し画像

夏ドラマの感想(まとめ)

夏ドラマも一部を残しほとんどが終わりましたね。
ドラマについて云々を語れるほど幅広く見ているわけでもなく、見ていない時間帯やチャンネルもありますが、いつものように私が見ている範囲での感想まとめをしてみました。

★は個人的好き度です。面白かったかどうかは人それぞれ違うので私が好きだと思ったドラマを★で示しました。★多い=好き度高い  です。

『真夏のシンデレラ』★
最初から最後まで、微妙な感じが一定していました。視聴者にもときめいてほしかったのでしょうけど、安っぽいストーリー展開や、ツッコミどころや矛盾が多いせいかアラが見えてしまい、共感もできず、かえって冷めた目で見てしまいました。
ある意味面白かったとも言えるドラマでした。

『転職の魔王様』★★★★
毎回転職希望者が変わる1話完結型だったので、各エピソードは身近にあるような話で面白かったかなと。逆に1話完結型は物語が連続していない分、最終話へ向かう盛り上げがどうしても弱くなりますね。
でも共感する点が多く私は好きでした。

『18/40』★
どこに重きを置いて見ていいかよく分からないドラマでした。最後を無理やり丸くおさめた感じで、ハラハラすることもドキドキすることもなく、泣ける感じも笑える感じもなく、感情移入することもなく。
「頑張る女性たち」を描きたかったのかもしれないですが焦点が定まっていないので見る側も見どころがわからないままで終わった⋯みたいな。
鈴鹿央士さんも、福原遥さんもよかったのですが、いつものような「性格の良い子」で、そつなく幸せになる役が今後も定着しそう。次は違った役を見せてほしいです。

『シッコウ!』★★★
普通にまあまあ面白いドラマでした。これも『転職の魔王様』と同様、1話完結型なので最後の盛り上がりにはやや欠けましたが、職業ものとして執行官は今までになかったという点で新鮮でした。
伊藤沙莉さんと織田裕二さんのコンビも珍しいというか。

『ばらかもん』★★
五島の海のある風景は明るくて、視界的に癒された感じもありました。
各エピソードも、心温まるストーリーだったり、半田(杉野遥亮さん)の成長ぶりだったり、笑いと涙を適度に盛り込んでいました。

『こっち向いてよ向井くん』★★★★
好き度は細かく言うと「転職・教師・素晴らしき・ビバン」以上、「ハヤブサ」未満。
本作品も前半は1話完結型。向井くん(赤楚衛二さん)の心の声が、イマドキの恋愛に対する正直な気持ちでもあるように思えて新鮮でした。
坂井戸さん(波瑠さん)や元気くん(岡本天音さん)や麻美(藤原さくらさん)や、他の登場人物たちの価値観の違いからくるセリフの一つ一つにも「なるほどね」と思える部分が多々ありました。
坂井戸さんは現代的な?合理的思考で恋愛を捉えている節がちょいちょい見受けられていたので、最後は向井くんと恋愛の枠にすんなり収まることはないかも、と思っていたけど、とりあえず前向きな着地で終わりました。
そのぶん、どっちつかずでとありモヤッと感と物足りなさがちょっと残ったような。
でも赤楚衛二さんのコミカルぶり、似合ってました。

『ハヤブサ消防団』★★★★★
これはハヤブサ地区の地元消防団を中心に、その地区に潜む危険な何か、その謎を全話通して解き明かしていく物語だったので、やはりスリリング性に富んでいたし、不気味で奇妙な雰囲気の展開のなかにもしっかりと笑えるシーンも作られていて、かつ恋愛要素も盛り込まれていて、最後まで飽きることなく楽しむことができました。終盤に向けての盛り上がりと最終話での収束ぶりがよかったかなと。
「事件は解決した。が、実は宗教団体の一部は密やかに活動していた⋯」という余韻をさらりと残すところもさすが。
エンディングを歌うちゃんみなさんのさり気ない登場もあの場面に合っていました。
作品の構成や演出、脚本、キャスト、音楽、映像、トータルで視聴者を引きつける良いドラマに仕上がっていたように思います。

『この素晴らしき世界』★★★★
税所見始めの頃は「なんだ?これは」という、違和感が私の中にはありましたが、慣れていくとなんかその不思議な流れに自然と丸め込まれていって、例えると「地味だけど食べてみたら意外とやみつきになりそうな珍味茎わかめ」みたいな感じ??
つかみどころのなさがよかったのかも。ただ、最終話で視聴者がとうてい気づくことができないタネ明かしもあり、伏線どころか「そんなの初耳だよ」と思うところもなきにしもあらず。

『トリリオンゲーム』★★★★
一発逆転、若者が仕掛けるサクセスストーリーということで非現実的ではあるけれども(漫画原作なので)、その頭脳を駆使した仕掛けがだんだん大きくなっていく様がテンポと勢いがあって爽快感&躍動感のあるドラマになっていました。
目黒蓮さんは役者さんとしても認知度がだいぶあがってきたでしょうね。ビジュアルだけではないいろんな才能を持ち合わせているというか。

『最高の教師』★★★
トリリオンゲームが「陽」のイメージなら、このドラマは「陰」。
『転職の魔王様』の来栖(成田凌さん)もほとんど笑わないシビアな役だけど、それでも来栖はちょっと口元がゆるんで笑うのを周りが冷やかすという明るめのシーンもありました。
が、『最高の教師』の九条(松岡茉優さん)はドラマの内容とキャラ設定がシリアス路線なので、ほぼ笑うことはない。というか笑顔が出るシーンはあってもユーモア要素はない。だから見ていて息が詰まりそうになるけれど、初回で九条が襲われ命を落とした真相も知りたいのでやはり見入ってしまうし、真剣な彼女の言葉にも聞き入ってしまう。
最終回、犯人は「やっぱり」というより「えっ?あー」というところに着地したし、ドラマタイトルの意味もわかりました。
全体的に、九条先生と生徒が1対1、もしくは誰かと誰かの1対1の会話が長々と続くシーンが多かったので、途中寝そうになったことも正直ありました。

『VIVANT』★★★★
スケール感はズバ抜けていました。制作にものすごく力を入れているなというのはロケの規模やキャストの顔ぶれで一目瞭然。話の複雑さもあって目が離せない感もありました。
ただ、終盤にはベキのストーリーが占める部分が多くなり、最初の方からするとだいぶ変わったなという印象。
なぜそのような巨大組織テントを作ったのかという、それらしいもっともな目的と理由を視聴者に説明するためでもあるから?なのかもしれません。
あれほどの巨大組織の偉大なボスであるベキも、結局は昔の上司への個人的な恨みが全ての行動の原点だったのか⋯。
動機の規模が大きいのか小さいのかよくわからないけど、ドラマ的には大々的なスケール感で演出されてきたので、視聴者は丸め込まれたような気がしてもこれはこれで面白かったと思うベキ?

   ◇  ◇

『何曜日に生まれたの』はまだ途中なので、終わったときに何か書きたいことがあったら書こうと思います。

また秋ドラマも楽しみにしています。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?