『エルピス ー希望、あるいは災い』第7話 またもや有力情報を得る拓朗
『エルピス』第7話、目を見開いて見ました。
うっかり気をそらすと重要な情報を聞き損ねるのでね。私も恵那(長澤まさみさん)や拓朗(眞栄田郷敦さん)と一緒に事件を追っているー
そんな気分になるくらいに見入っています。
今回も笹岡記者(池津祥子さん)、いいですね~。劇中の、ニュース終了後のスタジオで恵那に近寄っていく際、足元の段差につっかかってズコッ!となるあたりの細かい演技が、なんだかリアル。
いつも前のめり姿勢の笹岡さんらしい笑
笹岡記者は常に慌ただしいが、でも仕事はできる。茶目っけある時と真面目スイッチが入る時のギャップが素敵です。ずれたメガネを戻し、目つきが一気に変わる。笹岡さんネタだけでこんなに。
ということで、点と点がじわじわと線となり輪郭がぼんやりと浮き上がってきましたね。
今回のポイントは、拓朗にかかってきた電話から新しい情報を得る展開に。
「ぼくらは毒の回った頭で走り続ける死に損ないなんです」
「これらは署内では話しちゃいけないタブー。パンドラの箱なんですね。ぼくらは15年間思考停止させられてきましたから」
「捜査してるフリしてみんな待ってるわけですよ。転勤とか定年とかで事件から外れられるか、あるいは世間が忘れてくれるのを」
八飛署の刑事・平川勉(安井順平さん)が、自分たちがいた組織のことも含めて薄ら笑いしながら拓朗に語ります。
「フライデーボンボン」というタイトルの、たいして誰も見ていないような深夜のバラエティ番組で、上司に無断で過去の冤罪事件を報じたことから少しずつ何かが回り始めた。当時の関係者は「蒸し返してくれるな」と言わんばかりに口をつぐんでいたものの、奥底にしまいこんだ「良心」「正義感」によって呼び起こされていきます。
元チーフプロデューサーの村井氏(岡部たかしさん)が酔っ払って恵那に電話で「男がイヤミを言ってくる時は寂しい時なんだよ」「男が泣いてる時は寂しい時なんだよ」「俺の中に(今の岸本のような)あの情熱が消えちまってることなんだよ」と、ふくよかな女性に膝枕をしてもらいながら泣き言を言っていた姿もインパクトありました笑
警察もののドラマでは、幹部や上層部が実は犯罪に絡んでいてそれをもみ消そうとしている、というストーリーはよくある設定です。
このエルピスもそんな匂いがしてきました。
ただ、物語が向かう方向としては既定のパターンだとしても、その過程や、ドラマの見せ方、細かい設定や、それぞれのキャラクターや彼らから発される言葉のインパクトが、映像面でもこれまでと違う、新鮮なものに仕上がっているような気がしました。
拓朗役を演じる眞栄田郷敦さんもいいですね。
月曜日はドラマを見て、欲張ってサッカーW杯も見たので、思考ギンギン、目はショボショボ、自らも延長戦を頑張りました。
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