高嶺の花様お慕いしております ですから押し倒して乗ります

髪の長い男が好きだ。直毛だとなおいい。いわゆるサラリーマンで長髪が許容されている会社に勤めている人間はほぼいないと思うので、職業としては芸人と音楽関係に多いイメージだ。金属バットの友安とか、トムブラウンの布川くんとか、Creepy NutsのR指定とか、ギタリストの名越由貴夫さんとか、ミュージシャンの小林私とか、好き。二次元でいうなら『NANA』のタクミとか、『ヒプノシスマイク』の寂雷センセイとか、『ツイステッドワンダーランド』のジャミルやレオナさんとか、タイプである。かなり。

なんで好きなんかな、と考えると、まあ理屈うんぬんより反射的にときめく、というのが正直なところなんだけど、うーん、なんとか言語化したいな。なんだろうな。どこが好きなんかな。

考えてみるに、女性的な髪型でありながらも言動や嗜好は男である、というギャップが好きなのかもしれん。少なくとも、単に髪が長いという状態に対して無条件に萌えているわけではないと思う。現に女の人に対しては、髪が長くても短くても似合ってる髪型してる人のほうがときめくし。

そもそも長い髪というのは手入れが必要な持ち物だ。よっぽど恵まれた髪質でないかぎり、手をかけてやらないとたちまち清潔感を失うのが長髪だ。いかな長髪好きのわたしでもベタベタに脂ぎっていたりフケが付きまくっているような不潔な髪は好きではないが、長髪はそうなる可能性が他の髪型より断然高い。そうした清潔を保つためのシャンプーやらドライヤーにも時間がかかって面倒だし、日々の利便性だけ考えたら坊主のほうが絶対楽だと思う。

でも長髪でいることを選んで、最低でもシャンプーするくらいの手間は日々こなしてるんだなと思ったら、その手間にも少し胸を衝かれる。

たとえばツイステの一推しであるジャミル・バイパーは背中を覆うくらいのスーパーロングさらさらストレートだが、髪を乾かすときにオイルを付けているとメインストーリー内で発言していた。軽率に感動した。ちゃんと手入れしてるんだな。偉いな。

こんなことをつらつらと書いているわたしの髪型はといえば、基本的に耳下のベリーショートである。すこし伸ばしたとしても、顎より下に髪の毛がいくことは稀だ。顔的に短いほうが似合うのと、髪を乾かす時間が好きじゃないので(でも自然乾燥すると爆発する癖毛なので)、伸びるとすぐ切ってしまう。本当はえりあしも刈り上げて、横の髪も耳上まで切って、完全にボーイッシュに振り切りたいのだが、そうすると結婚式で着るようなコンサバなワンピースとか、ふわっとした可愛い感じのスカートなどがマジで似合わなくなるので妥協している。

これから先も、わたしが髪をロングにすることはおそらくないと思う。面倒くさいから。でもわがままなもんで、3年に1回くらいは、長い髪もいーなー楽しそうだなーと思うときもある。そう思いついても時間かかりすぎるからやらんけど、魔法でソッコー伸ばしてもらえるなら、3ヶ月くらいはロングを楽しむと思う。

もしかして、こういう自分にない部分を埋めたくて、本能的に長髪の男にときめいているのか、と一瞬思ったけど、それはちょっと結論としては乱暴すぎるな。まあ、ゼロではない気はするけども。どのみち最初に挙げたようなおしゃれな長髪の男の人は、わたしにとっちゃ高嶺の花。きっと一生交わらない。遠くから眺めるくらいがちょうどいい。などと。

(今日のBGM)
Creepy Nuts「合法的トビ方ノススメ」


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