バッタ買い裁判 民事?刑事?傍聴

民事事件だと思っていたんですが、ひょっとしたら刑事事件だったのかと思う裁判を傍聴しました。

でもやっぱり民事のような気がするんですよね

民事裁判の本人尋問と書かれている開廷表をみて傍聴したはずなんです。

ただね、国税だったんですよ、相手方が。

そんな民事裁判ってあるのかな?

そうすると国税側は弁護士だったのかな?

人事交流で裁判官が国税側弁護士になってましたから。

国税側弁護士って検事?と思うのですが・・よくわかりません。。


この裁判は 食品会社と国税 の裁判 です。

「更生・・・・」という事件名でした。

 食品会社は  バッタ買い という正規のルートを使わずに商品を購入していました 。

その買い方が悪かったわけではないみたいなんですよね。

海産物を購入 

海産物は海岸などに、そういう業者さんがいらっしゃって、直接購入をしていたようです 。


その裁判の何がすごいのかと言うと、

弁護士が凄かったです 

勢い・激しさ

3人か4人弁護士がいましたが・・

やっぱり民事の本人尋問ですね。

だって刑事裁判なら 被告人質問の最初は検事ですもんね。

本人尋問 主尋問で、バッタ買いをどのようにしたのか 等 をたっぷり話していました。

そのときに、 ”主尋問側は誘導してはいけない、はい、いいえで答えられるような質問をしてはいけない” と本に書かれていたのですが、その本と真逆のことを弁護士がしていると思いました。

→なぜ、素人なのにこんなことを知ってるのかな?と思われるかもしれませんが、民事裁判をしておりまして、自分たちの本人尋問があるので、その勉強のために来ていたので、前もって本を読んで本人尋問を聞いていたので、そのように感じました。


あれっ、いいのかな?


すると国税側のそりゃもう強い女性弁護士が立ち上がり
誘導が過ぎます!!」と言いましたので、やっぱりだめなんだよね・・と思いました。


国税側の反対尋問が始まりました。

まず国税弁護士「バッタ買いをしましたね」

本人が答えようと息を吸う音、最初の一音くらいは聞こえたような気がするんですが

その段階で弁護士が立ち上がり「そんな難しい質問に答えられません」と言います。

私・・えっ、さっきまでさんざんバッタ買いについて話してたよね、と思いました。
そんなに難しいのかな?って、何が難しいのかな?って思います。
散々話してたわけですか ら

裁判官は「質問を変えてください」と言いました

これにも驚きました!

裁判官は難しいと思ったから「質問を変えてください」って言ったんだろうか? 
”こんなに簡単な質問なのに”と思いました

今思えば、安易に答えることによって不利益につながるということなのかな?と思います

”バッタ買いをしたと言うとそのことが不利益になり” 
”バッタ買いをしなかったと言うとそれによって不利益が生じる”
ということなのかなと思います。

そう思うようになったのは、たくさん傍聴したからなんですが。

国税側は質問を変えて質問をします

その質問はかなり難しかったです。
専門用語が入ってるような内容でしたなので、私にはさっぱりわかりません。
質問自体が長いですし、何を言ってるのか分かりませんでした。

ご本人 も何を言ってるのかわからなかったようで、答えることができないような感じでした。

私は、 この質問こそ  ”そんな難しい質問答えることはできませんよ”と弁護士が立ち上がるかと思いました。

そうすると弁護士が立ち上がり 、「その質問は・・・・・・・・・」と、かなり難しい反論をしていました、素人には分かりません。

その後は、国税側が何を言っても弁護士が立ち上がって何か言うので 、本人は一切何も答えることができませんでした。

そうすると国税側の女性弁護士が立ち上がり「反対尋問中です!」とものすごい形相で言いました!!

開廷表に、この女性弁護士の名前が書かれていたので、下の名前M ちゃんと呼び、Mちゃんすごかった! といまでも思い出します。

彼女は裁判官で、人事交流のために弁護士をしていたようです。
今は裁判官として活躍されていらっしゃいます。

この裁判中思いましたが、国税側の男性弁護士は腰が引けてましたね

女性弁護士は 負けないわよ という感じでした!

税金払え!!という感じです!


そして明らかに弁護士の方が色々言っているのに、注意をされるのは国税側でした。

 素人が見ても 弁護士を注意しそうだけどなあ と思う場面で裁判官は国税側を注意していました。

勢いのすごい国税側の女性弁護士は睨みつけるように「はい」と言って着席していました。

刑事裁判は99.9%検察側が勝つ、有罪確定するというドラマがありましたけど、裁判官は中立性を保つために弱いものに対して配慮をしているというふうに見受けられます。
ですからこの場合も国税対民間企業ですので、民間企業側の弁護士側に対して配慮しているなと思います。

 とうとう、原告側弁護士により、反対尋問の一つの質問も、本人は答えることができませんでした。

反対尋問が不成立のような形でした。

裁判官が国税側に対して「 質問はもういいですか?」と 言うと

国税側女性弁護士「はい」

とやりとりします。

私は、  えっ、まだ一つも答えてないよね  と思いました。


次に裁判所からの質問が始まりました。

が、ここでも弁護士です

両端に座っている裁判官が質問をしました。

裁判官の質問が終わると
弁護士が立ち上がって「今の裁判官の質問は・・・・・・・・・・・・・」と全く違う内容を言いました。

傍聴で聞いてても、”裁判官の質問”と”弁護士の言ったこと”が違うということがわかりました。
本人も違うとわかったんでしょう、あれ? という感じでした。

すると、もう一度、裁判官が「 今の質問は・・・・・・・・・です。裁判所からの質問です答えてください」と言いました。

本人は答えていいものかどうか弁護士の方を一度見てから答えました。

 次の裁判官は、「水槽の中に入っているエビ(かに?)が国産なのか外国産なのか分かるんですか?」と聞きました 。
すると本人は「分かります。手 (足?)が違うのでわかります」と答えました。

いよいよ裁判長の質問です。

裁判長は質問をしました、 そうするとまた弁護士が立ち上がって 何か 言いました 。

すると裁判長が顔を真っ赤にして今は裁判所の質問です 」と言いました !!

それで弁護士は座り、そこからおとなしくなりました。

 

結局その裁判は負けたと思います。


たまたま高裁で控訴裁判も一度見ましたが、 裁判官から宿題が出ていました。

その内容で、ようやく、その会社がなぜ国税から指摘を受けたのかわかりました。

いくつか宿題がでていましたが、
覚えているのは、月末繰越と月初繰越の金額が違う

 そのレベルでしたので、それだったら国税が入っても仕方がないよね、というような内容でした。

その説明できるものを、提出できるのかわかりませんが、まあ負けるだろうなと思いましたね

高裁の時に弁護士はどんなふうかというと、すっかりおとなしくなっていました。

しかし激しい弁護士でしたね

”異議あり” を初めて聴いたのがこの裁判だったように思います

本当に ”異議あり” って言うんだ!

ドラマみたいだなぁ と思いました。


こちらの激しい弁護士について思うことは、裁判官に対して牽制するようなやり方は裁判官の心証が悪くなるんじゃないのかな、と思いました。


裁判官がどこまで許してくれるのかを試してるのかなと思います。


弁護士は心理戦をしてきますので


サッカーの試合で、毎回審判が変わるので、この審判はどこで笛を吹くのかを試すような感じで、弁護士も裁判官がどの程度まで許してくれるのかっていうのを見てるのかな思いました。


ただ、やりすぎると 審理も出来ませんし 、心証は悪くなり、判決に影響を及ぼすのではないのかなと思います。


どうでしょうか??

 

判決を下す裁判官を怒らせていいことはないんじゃないかな??と思うんですがどうでしょうか ???


いくつか傍聴にはいり思ったことは
裁判官は、検察側や国税側に対して厳しく、その相手方に対して配慮することによって中立を保っているように感じます。


だからといって弁護士がやりたい放題していいということではないと思います。


それにしてもあの弁護士の勢いはすごいものがありました!


百聞は一見にしかずなので是非とも見て頂きたかったです!!

<追加>
傍聴ノートを振り返り

高裁の裁判官の宿題ですが
物品出納帳と現金出納帳を提出してください
残高や在庫を書いていないときがあります
たまにしか書かれていません
現金の残がないのはどうしてなのか??

いろはのイができてない帳簿を作成していたら国税が入りますよね

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