シニアがオンライン”でも”繋がれる世界
zoomの登録者数が爆増し、その他オンラインでのコミュニケーションツールは軒並み利用者を増やしています。
「これからはどんどんオンラインになっていく・・」そんな雰囲気になってきています。
しかしながら僕の中では2つの疑問点が湧いてきました。
①高齢者はどうするんだろう・・・
②オフライン→オンライン、ってなるのだろうか??
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分断が深まる
僕自身「シニア向けスマホ教室」を頻繁にやっているように、高齢者のITリテラシーは10年15年前の僕たちのそれと同等くらいです。
やっとLINEが使えるようになって、無料通話を使って友達同士でかけあったりし始めた。
孫から写真がオンラインで届くようになった。
そんな中で、やれリモートだ、やれzoomだ・・・
気軽に「zoom飲みしよ〜」なんてとんでもない話です。
ビデオ通話ってなんか恥ずかしいし、どんな顔をしたらいいかわからないし、ずっと見られているような感覚にさえなります。
「リモートも案外いいかも!」と言っているのは若者だけ。
時代に乗り遅れたシニア世代は”役立たず”になってしまうのか・・・
僕の想像だけでなく、実際に高齢者の方々からも悲しみも含んだような気持ちを伺いました。
明確に今、社会が分断を決め切られようとしています。
止められないのか、まだ手立てはあるのか。
どうせ無理なら、やり切ってから言いたいので、「オンラインスマホ教室」を開催することにしました。
たった1人の再出発
これまで有料で行っていたスマホ教室を全て「無料」にし、5分でもいいから参加してもらうようお願いしました。
4月に入り、毎週の開催を企画し、僕1人での再出発になりました。
4月のスマホ教室、参加者は、
第1週 2人
第2週 2人
第3週 3人
第4週 2人
総勢30名以上のグループLINEで呼びかけてもこの程度。
以前は有料にもかかわらず10名超えなんて当たり前だったのに。。
光が見えた、オンライン×シニア
そんな折、ある大手キャリアさんの実店舗で働いている店員さんと繋がることが出来ました。
上司の方含め、オンラインスマホ教室に参加して頂けるか伺ったところ、快く快諾して頂きました。
そして先日開催し・・・
大好評を頂きました!!!
最多の参加者4名を迎えたこともさることながら、参加時間は全員1時間超え。
もちろんスマホに関わる質問やレクチャーも沢山ありましたが、それよりも・・・
「オンライン化」は「オンライン化」ではない
オンラインスマホ教室に参加した方々は「リアルを欲している」ということがわかりました。
オンラインを楽しんでいないわけではありません。
皆さん慣れないビデオ通話に必死になりながら、大声で笑ったり、世間話をしたり、それなりに楽しんでくださっていました。
しかしそれは、「オンラインを楽しんでいる」というよりも、「オフラインを楽しんでいる」ように見えました。
何言ってるかわかんないですよねww
うーんと、
つまり、参加者の皆さんにとって「オンラインでの会話」は「オフラインの会話がたまたまオンラインの電波に乗っかっている」感じなんです。
手作りの小物を見せてくださったり、
「あと20分で切らせて頂きます!これから病院なもんで・・w」といった会話。
「zoom飲み」で見られるような、人間と機械の同居感というのか一体感のようなものではなく、
機械は「ただの機械」であるようでした。
オンラインに慣れていない・・という感じでもなく、オフラインの感覚そのままにぶつかってくる感覚でした。
”それは、オフラインでの関係性があるからなのでは?”
僕の中に湧いた疑問は、すぐにその先まで見えてきました。
「オフラインでの関係性があるからこそ、オンラインが楽しい」
それでいいじゃないか。
何も、首尾一貫オフラインじゃないといけないなんてことはありません。
「オン」ラインは、「オフ」ラインがあるからこそ、存在しているんです。
科学技術の進歩により、高速通信や空間伝送が実現すれば、オンもオフもなくなるかもしれませんが、もう少し遠い未来のような気がします。
そうなれば、
オンラインもオフラインも、いいとこ取りをすればいいんです!
今回わかったのは、
シニアはオンライン「でも」繋がれる。
でも、
オフラインで繋がることは大事。
その両方のいいところを取り続けるにはどうすればいいのか。
また明日から考えます。
行動します。
やがて、オンとかオフとかに縛られないコミュニケーションが取れるようになるといいな。
*
「介護の”みらい”を考えたい。実行したい。」
「スマホ教室joy」
シニアの方々が、主体的に・楽しく生活し続けられるよう、頑張ります!少しでもご協力頂けると幸いです。