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三宅島の完熟マンゴー

 こんにちは、三宅支庁産業課です。
 今の時期の三宅島では、商店や直売所に大きなオレンジ色の果実が並びます。コレ、なんと島内で生産された完熟マンゴーなんです!
 今回は、8月に入って収穫期を迎えた三宅島のマンゴ-についてご紹介します。

島内直売所(いきいきお魚センター)に並ぶマンゴー

 マンゴー(Mangifera indica L.)は、インド原産のウルシ科の熱帯果樹です。
 日本ではメキシコやタイからの輸入が盛んですが、貯蔵性・輸送性を確保するため完熟前に収穫されています。対して、国産のマンゴーは樹上で完熟してから収穫するため果実品質が高く、マンゴー本来の甘さや風味、滑らかな舌触りを味わうことができます。
 
 三宅島では一部の農家さんが、無加温のビニルハウスでマンゴーを生産しています。マンゴーは寒さや霜に弱いため、地域によって、寒い時期にはビニルハウスを暖房で加温する必要があるのですが、三宅島は冬でも氷点下を下回ることは稀であり、島特有の日当たりのよさも相まって、暖房無しでの生産を実現しています。

マンゴーを生産しているビニルハウスの様子

 生産している品種の主流は「アップルマンゴー」(品種名“アーウィン”)です。太陽の光をたくさん浴びて育った三宅島のマンゴーは農家さんの手で収穫され、1つ1つ糖度を測定し、果実を2か所から糖度測定し、両面が糖度13度以上のものだけを贈答用として出荷されます。
 さらに、アップルマンゴーを生産するとき、一定数果実が大きくならずに熟してしまうのですが、これらは産地では「ミニマンゴー」と呼ばれています。小玉ですが甘く濃厚で、市場にはほとんど流通しない希少な一品です。

贈答用のミニマンゴー(中玉)

 三宅島のマンゴー出荷時期は、8月上中旬~9月上旬ころまでの約1か月。ちょうど観光のシーズンとも重なります。三宅島にお立ち寄りの際は、ぜひご賞味ください♪

贈答用マンゴーは、主に生産者の庭先直売所でご購入いただけます。「三宅島 マンゴー」で検索すれば、ネット販売に対応している農家さんから直接購入することも可能です。また、島内出荷用として、果皮にキズがある、実が小さいなど贈答用に適さないB級品や、小~中玉のミニマンゴーなどが三宅島阿古地区の「いきいきお魚センター」内直売所に並ぶことがあります。不定期で島内商店に並ぶこともありますので、島内在住の皆さまは要チェックです!

贈答用マンゴー 糖度で選別されていて、とても甘い。

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