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#95 日本の食と農を変える8つのメガトレンド その2 技術革新


今回は、農業の未来を変える技術革新のおはなしです。
「アグテック」という言葉をご存知でしょうか?従来の農法や農作業を抜本的に変えるような農業テクノロジーのことを指しています。

近年のテクノロジー

例えば、温室内の温度や湿度、二酸化炭素濃度などの栽培状況をモニタリングし、トマトやイチゴに最適な環境を作り出す自動環境制御もあれば、ドローンやロボティクスを用いた農地のモニタリングや農薬散布というような農作業の自動化などは、よく聞かれますよね。

米国や南米ではデジタルデータを活用した農業が一般的になってきているそうで、GPS自動操縦による自動運転のトラクターや収量モニターなどは、米国の60%を超える農家に採用されているそうです。
これらの新技術は、スタートアップ企業を中心として登場していて、ベンチャーキャピタルからの投資が伸びてきています。こういったモニタリングなどの技術によって、使用農薬の量を抑えることにつながったり、地球環境にやさしい農業に向けたテクノロジー開発という姿勢が、投資家たちに支持されているようです。

書籍で紹介されている主要なアグテックについて

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