大学長距離ブロック集合写真

もし僕が自分の人生でこの人に出会わなければ人生が180度変わっていたであろう話〜大学生①〜

「風が強く吹いている」という小説を読んだことはありますか?映画にも漫画にもなっている作品で、個人的にはとても面白かったなと感じている作品の一つです。

知らない人のためにネタバレしない程度に説明すると、箱根駅伝を目指して清瀬ハイジが奮闘する青春小説です。天才ランナー倉原カケルの入部によってハイジの夢への挑戦がいよいよスタート。弱小校である寛政大学が工夫と情熱で箱根駅伝を目指すストーリは少々現実離れしている内容ですが、非常に胸打たれる内容です。



この物語に自分たちを重ねるのはかなりおこがましいのですが、僕が入学した当時の筑波大学はこの小説と状況が似ていて、アブノーマルかつ奇想天外な方法で箱根駅伝を目指していました。そして、その仲間に加わった縁は今に続く大きな人生の出来事だったと思っています。

自分たちの話をする前に、箱根駅伝のことについて軽く解説しようと思います。正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」。出場が認められるのは関東学生連合に所属する大学のみ、つまり全国大会ではなく地方大会です。また、箱根駅伝には参加制限があり、一生のうちで予選会も含めて4回しか走れません。今はルールが変わりましたが、僕が大学1年生の時は大学と大学院の合同チームを編成することが可能で、しかも記念大会には参加出場校が5校増えるという状況でした。

細かいルール変更が繰り返されているため、僕自身も現在のルールを正確にキャチアップできていないのですが、僕が入学する年は参加校が増える記念大会の年。そして、筑波大学がとったとびきりの作戦が

“前年の四年生が予選会の出場を見送って予選会への参加回数を貯めた状態で大学院に進学し、チーム力を上げた状態で大学&大学院の合同チームを作って予選会突破を目指す作戦”

でした。作戦名長すぎwww

ただ、当たり前ですが、四年生みんながこの選択肢をとることができるわけではなく、予選会を1年棒にふるという選択肢をすべての人が歓迎したわけではありませんでした。人生をそこまで箱根駅伝にかけられないという人と、人生を箱根駅伝の方向に振り切ってでも挑戦したいという人がぶつかったであろうことは想像がつきます。

僕はこの筑波大学の挑戦を浪人中に知りましたが、直感的にビビッときてしまいました。こんな世界が世の中にあったんだなという驚き。漫画のようなチャレンジに自分も混ざってみたいという好奇心。

もし、僕が浪人しなければ出会わなかった世界に巻き込まれましたw

巻き込まれたという言葉は決してネガティブないみじゃないですよー。むしろ肯定的な巻き込まれですし、人生のかなり大きな岐路だったと思います。おかげさまで無事に合格し、晴れて筑波大学の陸上競技部の一員になれたわけですが、その時に一番最初に紹介されたのが「成瀬拓也」という人間でした。

ようやく成瀬さん登場(笑)

大学時代の振り返りも長くなりそうな予感しかありませーん。

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