SUBARU ff-1 レストアプロジェクト 第25回
皆さまこんにちは。
ff-1レストアプロジェクトチームです。
鈑金センターの皆様がいつの間にか取り付けてくれた4枚のドア、手動式のウィンドウレギュレーターの取り付け準備も整い、後はドアトリムを取り付ければドアのレストアは完了という段階まで来ました。
しかしながら、オリジナルのドアトリムもフロアカーペット同様紫外線焼けや数十年分の汚れが付いており、なんとも見栄えがよろしくありません。
そのためドアトリムを新規作成することにしました。
オリジナルのドアトリムは厚さ3mm弱のベニヤ板をソフトレザーで覆い、ステーブルという針で止めている構造です。新しく作るのは聴いた感じでは簡単そうです。早速、ソフトレザーとベニヤ板を用意し、さっそく作成を始めました。
まずオリジナルのドアトリムからステーブルを取り外し、ベニヤと革を分離します。
分解して分かったのですが、オリジナルのベニヤもところどころ欠けていたり、湿気によるカビが発生しておりだいぶ劣化が進んでいるようです。
ベニヤと革の間にはスポンジが詰まれており、これもつぶれてしまっている様子。
用意したベニヤ板の上にドアトリムのベニヤを乗せ、型取りから始まり。
一通り罫書いたらエアーソーで切っていきます。一緒にドアハンドルやレギュレータハンドルを通すための穴もドリルやホルソー(大きな穴をあける工具)で再現していきます。
いずれも位置が重要なので切削作業は結構注意が必要です。
ベニヤの成型が完了したら、それより少し大きく切り取ったソフトレザーとスポンジを被せ、裏からタッカーという機械でステーブルを打ち込んでいきます。
ソフトレザーがたわまないようにきちんとレザーを張る必要があり、とても力のいる作業でしたが、何とか成功。
ドアトリムだけでなく、ラゲッジルームのトリムも一緒に作成し、完成。
実際に取り付けた写真がこちら。
オリジナルのドアトリムは社用車バンらしく武骨な印象がありましたが、ブラウンのソフトレザー使用したことでシンプルですがなんだか高級感が出てきたように感じます。
インパネやシートを取り付けた際に、どのように調和するのかが気になるところです。
シートやインパネがブラックレザーのため、室内の調和に違和感がないか確認し違和感があれば元のブラックレザーを使用したいので、オリジナルは大事に保管することとしましょう。
今回はここまで、次回もお楽しみに!
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