股関節（５）改善とトレーニング

股関節の改善方法（トレーニング）の種類を、股関節で起こりがちなトラブルと合わせて紹介したい。なお、股関節の可動域チェックやアセスメントについては、下記記事を参照してほしい。

（１）ニーイン

ニーインは主に2つの基準で判断できる。

・膝の高さが左右均等になっているか
・股関節と膝関節の屈曲角度は均等か

下記画像では、片脚（正面左脚）のみのニーインが見られる。

考えられる原因としては、「ニーインしている股関節に屈曲制限はないか」「骨盤自体が回旋してないか」が挙げられる。具体的な改善方法としては、「本人に鏡を見てもらい、膝の位置を均等に合わせてもらう」「PNFで改善を行う」といった方法が考えられるだろう。

１）具体的な改善方法

①四つんばいになる

②ブレーシングを行い、骨盤単体の動作ができる準備を行う

③クライアントは改善したい股関節を屈曲方向に力を入れる。トレーナーはそれに拮抗する形で伸展方向に力を入れる。

④屈曲可動域を確認する

動作時には、次の2点に注意すること。

・脊柱の後弯が起こらないようにする
・体重の移動は起こらないようにする