見出し画像

自律神経(3)姿勢改善の重要性

(1)姿勢と筋出力

ヒトの脊柱は、側面から見てS字カーブを描いている(頚椎:前弯、胸椎:後弯、腰椎:前弯)。仮に脊柱が一つの直線的な柱で、重力や運動に耐えられる力を1としよう。これに対して、合計3つの湾曲がある人の脊柱の構造は、10の力に耐えられるとされている。それだけ湾曲があることが非常に重要なのである。

ヒトの姿勢の分類には、「ケンダルの姿勢分類」というのが知られている。脊柱の弯曲の特性から、姿勢を4種類に分類している。

・ロードシス(腰椎過前弯)
骨盤前傾、腰椎過前弯、膝関節過伸展、足関節軽度底屈。

・カイホロードシス(弯曲増強)
頭部前方変位、肩甲骨の外転、胸椎後弯、腰椎過前弯、骨盤前傾、股関節屈曲、膝関節過伸展。

・フラットバック(脊椎平坦)
頭部前方変位、肩甲骨外転、上部胸椎後弯、下部胸椎は平坦、腰椎前弯減少、骨盤後傾、股関節・膝関節過伸展、足関節軽度底屈。

・スウェイバック
頭部前方変位、胸椎後弯、腰椎平坦、骨盤・股関節が重心線より前方変位、骨盤ニュートラルまたは後傾(前傾のケースもある)、股関節・膝関節過伸展。

スクリーンショット (527)

ここから先は

1,300字
月に3本記事更新いたします。 実際に現場でご利用いただけるよう脳について初心者向けから応用編へと少しずつ難易度を挙げていきます。 数年間購読し続けることで体の機能を高めるために必要な脳への知識が身に付きます。

Brain Special Magazine

¥1,980 / 月 初月無料

運動指導者の方へ向けて「脳」について理解し、パフォーマンスを高め機能改善などを行えるように学べるコンテンツです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?