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股関節(6)臀筋との関連とトレーニング

股関節の可動域や動作(主に伸展動作)は臀筋群と深い関係がある。股関節の伸展可動域が狭いなどの課題が見られた場合、臀筋群へのアプローチが有効なパターンが多い。

(1)股関節の伸展可動域の確認方法

正常な股関節は20°であるが、この可動域を確保できない場合、様々なエラーが身体に起こる可能性が考えられる。腰部の痛みや不良姿勢等の問題を解決する際に、伸展可動域を確保し、臀筋群をアクチベートできることは、大切なことである

1)自動的な動作による確認

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クライアント自ら行う伸展動作においては、以下の点をチェックする。もし問題が見られたら、他動的なアプローチも行い同様の問題が起こるか確認する。

・痛みはないか
・外転の代償がないか(中臀筋、大腿筋膜張筋、外側広筋の緊張)
・腰部のストレスはないか
・股関節の回旋が起きてないか
・臀筋が使われているか

2)他動的動作による確認方法

他動的な動作では、主に次の点で確認すること

・構造的な問題はないか
・左右のつっぱり間に差はないか
・脱力はうまくできるか

自動的な確認では問題があっても、他動的に行えば問題がない場合も多々ある。他動的に問題がある場合、

・股関節の後傾筋の緊張がある
・股関節の外転筋の緊張がある
・大腿骨等の股関節に先天性の問題がある

などの問題があるため、これらの一つ一つの改善方法を把握しておく必要がある

(2)股関節伸展の際に臀筋がうまく使えない人への対処法

股関節の伸展を行う際に、最も優位的に使われるべき筋肉は臀筋群である。しかし、その臀筋が使われていない場合、ハムストリングスや腰部の筋肉で股関節伸展の動きを補っている場合が多い。そのため、臀筋群へのアクチベートが必要になる。

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