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筋膜は存在する場所および機能によって、漿膜下筋膜・深筋膜・浅筋膜と3分類される。

1)漿膜下筋膜

体腔で漿膜(胸膜、心膜、腹膜)の線維層をつくり、臓器を覆う。筋肉や内臓を固定する役目がある。

深筋膜の内被包層、体腔を覆う漿膜の間に位置する。部位によって厚みが大きく変わり、胸膜と胸壁の筋膜は非常に薄く、腎臓周辺では脂肪組織の厚い層を形成する。浅筋膜と異なり、外層と内層には分かれない。

肥満の人の場合、脂肪の蓄積が不規則な層を形成しやすい。また壁側胸膜は、折れ返った部分や間膜の部で、内臓を包む臓側漿膜と繋がる。

2)深筋膜

筋状の白い緻密な結合組織で、灰白色のフェルト様の膜で全身を覆う。非常に複雑に繋がる膜・帯で形成され、筋などを本来の位置に保持し、複数の筋をまとめつつ、各筋の間の隔壁になる。なお被膜、脂肪組織といった本来の結合組織に、深筋膜は含まない。

深筋膜の終わりのない連続性のある構造は、骨膜、軟骨膜、靱帯等により完成される。筋や体内の器官を包むため、一度分離して再度癒着をする構造も取られる。

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