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【感覚統合】触覚とパフォーマンス

触覚は五感のひとつであり、皮膚や粘膜に加われた触刺激によって起こる感覚である。皮膚は人体でも最大の感覚器官であるり、成人の場合、全身の皮膚を広げると平均1.8㎡あるとされる。外皮機能は胎児(約9週目頃)からすでに形成されはじめ、赤ん坊は視覚よりもモノを手に持つ、口に入れるなどして対象を確認・認識している。それほど、人間にとって原始的な感覚である。

(1)概要

触覚は、皮膚を通して全身に広がる「触覚受容器」によって受信される。体表で生じたさまざまな物理刺激は、化学シグナルに変換されて感覚神経を介し、中枢神経系へと伝えられる。体表から伸びている毛は、センサープローブ(プローブは「触手、触覚」の意)として働き、毛で生じた物理刺激は、毛包内の触覚受容器へと伝達される。

1)受動的触覚、能動的触覚

ヒトの触覚は、受動的触覚と能動的触覚の2種類がある。

①受動的触覚
安静状態の皮膚に対して、外部刺激によって与えられる感覚

②能動的触覚
随意的な運動による接触運動によって生じる感覚

一般的に、受動的触覚よりも能動的触覚の方が弁別能(異なる刺激の間の差異を感知する能力)が高いとされる。

2)識別的な触覚、原始的な触覚

受動的触覚、能動的触覚とは別の分類で、触覚は2種類に分けられる

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