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中小製造業にとってのメタバースとは?

さて、最近、“メタバース”という言葉をよく見聞きするようになりましたね。

“メタバース”というのは、ネット上の仮想空間のこと。

つまり、自分の分身であるアバターが仮想空間内を移動して、コミュニティを作ったり、商品・サービスを購入したりするわけですね。

以前も、この手の話しはありまして、有名なのは、“セカンドライフ”です。
2007年くらいに、盛り上がったんだけどいつの間にか下火になりました。

このときは、技術がまだ追いついてなかったんですよね。
当時は、3D空間の処理というと結構重たかったし、今のようなAI、VRやNFTなどの技術も追いついてませんでした。

しかし、今では、技術が追いつき始め、仮想空間内のコミュニティが現実的になってきたんですね。

例えば、大丸松坂屋百貨店が、仮想空間内に「バーチャル大丸・松坂屋」
2週間限定オープンしました。

このバーチャル店舗に500人ほどが来店し、最も売れたのは、7,560円のローストビーフでした。

また、凸版印刷がショッピングモールをオープンしました。
こちらです。
https://metapa.app/

他にもいろんな仮想空間が公開されていて、その世界で、アーティストが広告を出したり、ライブハウスでライブを行ったりしています。

さらに、ショップ店員等の求人も実際に始まっていて、“メタバース”内でのオンライン接客スタッフ等などが、実際に募集されています。
https://www.metajob.jp/

これによって、自宅で仮想空間内のアバター店員として働いて、給料をもらう、という働き方が少しずつですが実現されています。

この“メタバース”が、かなり前向きに感じられるようになったのは、Facebookの影響が大きいです。

Facebookは、昨年10月に、社名を“Meta”に変更しました。
マーク・ザッカーバーグが本気度を見せたので、急に“メタバース”が活気づいたように感じます。

ちなみに、Metaは、直近で、売上は20%増えたものの、純利益は8%減少。
さらに、2021年12月末時点で、利用者が、19億2,900万人となり、初の減少に転じました。
これから、デジタル広告の規制強化の動きがあるなかで、今までのSNS+広告収入というビジネスモデルの根幹が、揺らぎを見せ始めています。

マーク・ザッカーバーグは、今のうちに、現在の“SNS+広告収入”から、
将来を見越して、“メタバース”でのプラットフォーム作りに舵を切り始めたということですね。

中小製造業にとっても、BtoCや、BtoBtoCの企業は、販路の1つとして、
“メタバース”が無視できなくなるかもしれません。

今後の“メタバース”の動きに注目ですね。

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