日本の自動車メーカーの将来は?
先日、ソニーとホンダが、EV事業で提携すると発表しましたね。
ホンダは、車体の開発技術や量産技術を提供し、ソニーは、センサー技術や
通信・エンタメ技術を提供するということです。
両社の強みを補い合って事業を進めていこうとしていますね。
両社で開発したEVを2025年に発売する予定です。
それにしても、EVって日本でそんなに売れるんでしょうかね?
ちなみに、最近の日本での新車販売台数(登録車)は次のとおりです。
・2021年:280万台
・2020年:288万台
・2019年:328万台
・2018年:335万台
http://www.jada.or.jp/data/year/y-r-hanbai/y-r-all/
コロナ禍の影響があるにしても、年を追うごとに減少しています。
これがEVになったら、増えるんでしょうかね?
エンタメ自動車と言ったって、今だって、映画・音楽・カラオケなど、エンタメ要素はあります。
ですので、単純にエンジン自動車がEVに置き換わるというだけでは、一時的な買い替え需要は増えるかもしれませんが、そもそもの販売台数はそんなに劇的には増えないですよね。
それでも、市場規模が大きいから、参入する“うま味”はあるんでしょう。
市場を世界に向けてみましょう。
主要国の自動車販売動向は、次のとおりです。
・2019年:9,136万台
・2018年:9,565万台
・2017年:9,589万台
https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/f2067f867d465ba0/20200011.pdf
全体としては、減少傾向ですね。
ただ、やはり市場規模はデカい。
単純計算で、1台あたり3百万円としても、約300兆円の市場規模です。
これにその他の自動車やトラックなどを加えると、もっと大きくなるでしょう。
どれくらいの規模になるか正確には分かりませんが、EVの市場規模は、2050年までに7,200兆円に達するとの予測も出されています。
確かに、これだけ市場規模が大きくて、かつてのエンジン自動車より参入障壁が下がったとなると、EVへの参入を検討したくもなるでしょう。
ただし、単にEVに置き換わったというだけでは、限界がありますね。
やはり、将来的な目標はこれですね。
●完全自動運転
完全自動運転が可能ということになると、今までの自動車とは少し話しが違ってきますよね。
移動手段として、“それなら欲しい”という人も増えるかもしれません。
社会のインフラも変わるでしょう。
自動運転を実現するには、AIによる学習を増やすということが重要になってきます。
現在、自動運転の走行距離のランキングとして、Google系のウェイモという会社と、GM系のクルーズという会社が、2強となっています。
ちなみに、日本企業を見ると、日産が16位、トヨタが25位となっており、
走行距離では、圧倒的な差を付けられてしまっています。
単なる置き換わりEVだけだったら、日本の自動車メーカーも世界で戦うことはできるかもしれませんし、日本国内だけだったらイケるかもしれません。
でも、完全自動運転を見据えた世界でのモビリティ戦略となると、日本の自動車メーカーが将来的に今までのような世界のトップランナーとして戦っていくのは難しいかもしれません。
それでも、半導体や素材などの分野では戦えるかもしれませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?