自己紹介も兼ねて「東京生まれ世田谷育ちのmiyadeen」

はじめまして。miyadeenと言います。
元演劇人、アラフォーです。
noteは物語を作るのが上手くなりたくてはじめました。お手柔らかに。
東京都生まれ、世田谷育ち。
こう言うと大抵(うわー「金持ち」「都会中の都会」etc...)と言われる、もしくは思われます。もうどこ行っても忌み嫌われるので禁句にすべきなのではと思うほどに。たしかに貧困とかではないかもですが、中流家庭ですと言うとさらに一層誤解は解けない。結構苦労して育ててくれたんです、うちの両親は。本当感謝。
幼少期に遊んだのは公園や川。食べた駄菓子、お小遣いもみんなと変わらないのになぜ世田谷出身と言うだけで共感されないのか?不思議に思っていました。いつしか、その東京出身以外の輪に入りたいと思うようになり、次第に東京生まれ世田谷育ちという事実を卑下したり嫌味なギャグとして使うようになっていきました。
例文
「あ、俺?俺はね渋谷まで電車で10分のところ」「わー、ムカつくー」

そういえば
映画の専門学校に通っていたころにこんな事がありました。地方から来た同級生の醸し出す「この東京で才能を発揮してやる!!」というメラメラの闘志に圧倒され、このままではいけない!自分ももっとハングリー精神を持たなければ!と焦り、月3万8千円のボロアパートに住み始めたことがあります(実家の近くの)。これがまぁ本当ボロアパートで、西日の当たるその部屋は外よりも湿気が多く気温も高い。しかもgの巣窟になっており(gはこの世界で一番大嫌い)、もはや住居者に隠れるつもりもなく堂々と共用廊下を歩いている。共存共存と心の中で呪文のように唱え、我慢して迎えたその部屋との初夜。電気を消して布団に横になると、どうも目の辺りだけが微かに眩しい。おかしいなと思い、光の出どころを探ると壁の隙間から隣人の部屋の灯りが一筋のレーザービームのように枕元を当てている。

そっか、内見は昼間だったし気付くわけないか・・

ほうほうほうほう・・・

なるほどね・・

こりゃ隣の人が起きてるうちは電気代無料で電気スタンド代わりの光を使うことができるわけだ・・

って、できるかー!

ということで、そんな生活も一瞬で終わり、即座に実家に出戻ったわけです。あ、今は結婚して普通のマンションに住んでますよ(世田谷の)

なんの話してんだ。
あーそうそう、東京生まれ世田谷育ち。

とにかくこうやって「セミ一人暮らし」という体験談もこしらえ、今の今まで、「東京生まれ世田谷育ちの自分も大体みんなと同じ」だと忌み嫌われることのないように生きてきたわけでありますが、

最近こう思うようになり始めました。

いや、待てよ。「みんなと一緒です」のみんなって一体誰だ?
それではいつまで経っても僕は「平均的なその他大勢の1人」になってしまうのではないか?

と、思い立ち、

そもそも、東京生まれ世田谷育ちは忌み嫌われているのではなく、羨ましがられているのでは?

と、ポジティブに捉え始め、

この事実は消せないものだし、なによりも僕のアイデンティティはこの東京都世田谷区にある!

と確信を持ち始めました。

そんな当たり前のことに気付くと、ちょっとだけ僕の見る世界が変わり始めました。

東京に住んでいる幸せ。

以前は東京の窮屈さ、冷たさばかりにフォーカスが向いていたが、

子供の頃から好きだった「東京」を少しずつ取り戻し始め、

より自分が自分らしくいることの幸せを感じられるようになりました。

ということで、
このエッセイ「東京生まれの私はすぐ胡座をかく」では、

東京生まれ世田谷育ちのmiyadeenが思う「東京」を色んな角度から書き綴ろうと思ってます。

あくまで一個人の感想、散文ですが、楽しんでもらえたら幸いです。



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