組織の中にある「困りごと」を見つけ、手を上げることがチームを加速させる

この記事は、【2022 春 LayerX Advent Calendar(概念) 】13日目の記事です。前回の記事はざべすさん(@zabeth129) の「LayerXからジョイントベンチャー(MDM)に出向したメンバーの働き方」でした。明日はインサイドセールスチームの西谷さんより、インサイドセールスチームにおける取り組みについてご紹介いただく予定です。わいわい!

こんにちは!LayerXでバクラク請求書のPMM(Product Marketing Manager)を務めている宮崎と申します!

これまでの1年、バクラク請求書のセールスを担当していましたが、2022年から新たにPMMの職を拝命しました。セールスに続き、PMMも未経験のため、日々もがき続けています。

今度機会があれば、振り返りを兼ねて「PMMとは何か」についても、言語化していきたいなと思っています。(他の会社様でも、PMMがどう過ごされているのか、とても気になっています。ぜひお話したいです)

今回のテーマ:チームの推進力をあげるために、個人でできるインプットについて

今回のアドベントカレンダーでは「チームの推進力をあげるために、個人でできるインプット」について、書いていきたいと思います。

LayerXには、事業立ち上げの経験が豊富なメンバーや、特定のドメインについて豊富な知識を持つメンバーなど、様々なバックグラウンドを持った人たちが集まっています。

一方、私は元々、LayerXでセールスになる以前は「リサーチャー」というポジションで、海外のブロックチェーン系のプロジェクトを調査するお仕事を担当しており、SaaSについてはまったくの無知といってよい状態でした。

事業が変化し、LayerXのSaaS事業立ち上げに携わっていくなかで、様々なチャレンジをする機会がありましたが、「経験も知識も浅い自分が貢献できることはなんだろうか......」と、日々自問自答を繰り返す日々を過ごしてきました。(実際、長期間なかなか活躍できず、申し訳なかったと振り返っています)

しかし、日々着実にインプットを重ねていくことで、ある時期からうまく立ち回れるようになってきた、と感じられるようになりました。

多くの人にとっては「こんなの当たり前でしょ」と感じられるかもしれませんが、今回はいちLayerXのメンバーとして、普段どのようなことを意識しながらインプットをしているかについて、書いていければと思います。

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何かに「詳しくなる」メリット

当たり前の話からはじまりますが、チーム内で、特定の領域について深く理解している状態になることで得られるメリットがいくつかあります。

1. 自信がつきます。
精神的にも、最大の効用がありそうです。
インプットをした特定の領域に限られますが、「わかること」「わからないこと」が明確になります。人間にとって「わからないこと」は最大の不安だと思いますが、これが減ることで、心に余裕もできます。

2.人に頼れる/頼られるようになります。
お互いに持っている知見を寄せ集めることで、思わぬ化学反応がおき、新たな探索領域の話につながることがあります。また、インプットをした結果として、新しいタスクをアサインされるようになったり、組織としても個人としてもチャンスが広がります。

まずは、組織の中にある「困りごと」を見つける

日々、事業内で探索活動や、サービスの改善活動が進んでいくと、組織として視野が広がるとともに、前線も一気に拡大していきます。

こうした状況では必ず、個人やチームとして「(重要度が中~高ぐらいの)知りたいことがある、しかし今の業務内では調査までカバーしきれず、手が出せない」という領域が発生します。

この探索領域について、下記を満たすものであれば、迷わず手をあげて、積極的に調査するようにしています。

① 自分で咀嚼・理解しきれそうな難易度に落とし込めそうであり、
② アウトプットをすることでチームの推進力向上につながりそうで、
かつ
③ 全体のリソース等、状況的に自分が調べた方が良さそうなものである

とはいえ、実際普段の社内の様子を見ると、「このトピックだったらAさん」「こっちだったらBさん」と、なんでも自分でボールを持つのではなく、自然と分担が進んでいくことがほとんどです。メンバーそれぞれの間で、別方向にナレッジを尖らせていき、お互いに積極的に頼りあうことも大事だと思います。

大前提として、メインの仕事と並行しながら動くこともあるため、手持ちを広げすぎないことも意識しています。一方、ボールを持った場合は、その領域について「(社内の)誰よりも詳しくなるぞ」と自分を奮い立たせて取り組むようにしています。

インプット対象をどう決めるか

スタートアップのように不確実性が高い領域では、その場その場で新しい知識に対するニーズが高まるため、インプットひとつとっても、ニーズが高まっている期間(= 知識の賞味期限)は極めて短いように感じられます。そのため、手をあげてインプットするにも、スピード感が大事だと思います。

反対に、1ヶ月以上先に渡っても重要度が高いままであろうトピックについては、しっかり時間をかけて、期間内での変遷や差分も含めてインプットする意識を持つようにしています。

トピックが決まったら、あとは行動指針のひとつである「Fact Base」を胸に、調査やリサーチに取り組んでいきます。

例えば、バクラク請求書の場合、事業のフェーズに応じて、より重要度の高い情報は下記のように移り変わっていきました。

1. プロダクト立ち上げ期に、特に重要だったインプット:
・現実のお客様が置かれている状況はどんなものか
・自社プロダクトを見たお客様の感想は何だったか
・自社プロダクトの仕様を理解できているか
・ドメイン知識

2. プロダクトが運用期に入り、特に重要性が高まったインプット:
・ユーザー様が困っているポイントは何か
・会計ソフトごとにどんな仕様の差分があるか
・各種SaaSサービスと自社プロダクトを組み合わせて使うとどんな嬉しいことがあるか
・電子帳簿保存法やインボイス制度など、法改正に伴ってどんな影響がありそうか

各フェーズごとに、重要になりそうなインプットに対して、重点的に時間を使うようにしています。

たとえば、上記1番の「プロダクト立ち上げ期に、特に重要だったインプット」を行うために、日々、具体的に下記のようなアクションを行っていました。

・現実のお客様が置かれている状況はどんなものか
・自社プロダクトを見たお客様の感想は何だったか
→ 営業に出て、お客様の声を聞く(中長期でインタビューの精度をあげるため、とにかく量を重視)

・自社プロダクトの仕様を理解できているか
→ プロダクトのQA(意図した動作をしているか、手元でテストをする作業)に参加する

・ドメイン知識
→ 経理経験のあるメンバーによる勉強会に参加したり、書籍を読む

例えば、プロダクトの仕様理解は、営業現場に出る際に質疑応答や使い方のご案内の精度をあげるために必須となるため、最も重要なインプットと考えています。

「何を聞かれてもすぐにわかる状態」を実現することをゴールにおいており、今でも「自分の爪の伸び具合と同じぐらい、日頃から解像度高くプロダクトの仕様を理解する」感覚を常に意識して、毎日プロダクトを触るようにしています。

メンバーからもヒントをもらう

インプットするトピックについて、自分で決めずにメンバーからヒントをいただくケースもあります。

よくやる例でいえば、上長やメンバーのGoogle カレンダーを見て、「XX を読む」という予定が入っていれば、おそらく重要なトピックであると判断して、とりあえず自分も同じようにそのドキュメントを読むようにしています。

実際に読んだ結果としては、特に何も起こらないことがほとんどです笑

が、もし万が一何かあったときに一緒に動きやすくなるため、こちらは合間合間で、勉強を兼ねて読むことが多いです。

どうやってインプットするか

皆様も大体同じことをされていると思いますが、概ね下記のようにインプットを進めています。

1. 良い情報源を選定する
上記で決定した探索領域に関連するもので、社内やTwitterで話題になった本や、学習に良さそうな専門書があれば、迷わず購入して読むようにしています。

2. ざっくり読み込んで、6~8割程度まで理解する
学習曲線には、効率がガクンと落ちるポイントがあるため、100%理解しようとせずに、6~8割程度までざっくり理解できるように読み込みます。

残りの不足分については、エッジケースも多く含まれており、専門家や周囲のメンバーの助けを借りることが重要だと思います。

LayerXには頼れるドメインエキスパートの皆様がいらっしゃるため、いつでも気軽に質問できる環境となっているため、お力をお借りする場面が日常的に発生します。

3. インプットした後は、アウトプットする
よく言われることですが、アウトプットをすることで、インプットが定着します。

LayerXでは積極的に社内勉強会を行っていたり、notionにまとめて定例で共有したり、アウトプットする機会が多くあるので、有用な機会として積極的に活用するようにしています。

良いインプットライフを!

長くなりましたが、以上です!
お互いに学びを深められる良いチームを目指して、これからも頑張っていきたいと思います。

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