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ちいさい変化みーつけた!

仕事からの帰り道、遅くなってもならなくても帰宅の頃には暗くなる季節になりました。
だいたいの場合、疲れ切って、重たいリュックを背負いながら、地面の段差と信号だけに注意を払い、あとは呆然と宙を見つめてとぼとぼと歩く帰り道で珍しく空を見上げた日がありました。
その日はとても晴れやかな夜で、暗闇の中にくっきりとお手本のような形の三日月が浮かんでいるのが見えました。
いつもなら、月が出てるなあくらいの感想とも言えない事実確認くらいしか浮かんでこないのに、その日は三日月を認識して、しかも綺麗だなあと思ったのです。
そんなしょうもない話とお思いでしょうが、私はそんな自分にびっくりしました。
普段は絶対に注意を払わない小さな変化に気がついて、しかも感動できる自分がいたことにちょっと嬉しくなったのです。
嬉しすぎたので、重たいリュックのことも忘れて道路の端に立ち止まり、少しの間、三日月を眺めました。

なんで三日月にこんなに感動できたんだろうと自分で考えて、月のお話を書いたからだと思い当たりました。
自分で言うのもなんですが気に入っている物語で、それを書いたからこそ月に心を動かされのだと思います。
きっと月以外のものは感動には繋がらず、私自身の変化には至らなかっただろうと思うと、月が美しく見える季節だったこと、ちょうど晴れた夜だったことやあの物語を書くきっかけを作ってくださった方々に感謝しなくてはと思います。
そういう日常の延長にあって、でも仕事や生活に追われる中でも心動かされるものに気づける自分の変化が、この秋、感謝とともに私が見つけたよと伝いたいものなのでした。


これはMarmaladeさまの素敵な企画に参加させていただくものです。

実は以前も、大好きって言ってみるというちょっぴり気恥ずかしく、そして、とてもほっこりする企画にも参加させていただいているのです。
今回も企画を拝見して、いいなあ、ほくほくした気持ちになれるなあと思って参加させていただきます。


ちなみに、月の物語に興味を持っていただいた方はこちらです。

こちらも素敵な企画に参加させていただいたもの。
まだ記事にはできていないのですが、あまりに素敵に朗読をしていただいているのです!
よろしければぜひ。