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渋谷ではたらく社長の告白:藤田晋

こんにちは。
株式会社STANDの宮原です。

今回は23歳の時に、最初に買ったビジネス書であり、本を読む習慣となったきっかけとなった、
サイバーエージェントの社長が書いた藤田晋さんの渋谷ではたらく社長の告白を記載したいと思います。


・概要
二一世紀を代表する会社を作りたい―。高校生のときに抱いた起業の夢は、サイバーエージェントの設立により実現した。しかし、社長になった彼を待っていたのは、厳しい現実だった。ITバブルの崩壊、買収の危機、社内外からの激しい突き上げ…。孤独と絶望、そして成功のすべてを赤裸々に告白したノンフィクション。夢を追う人必読の書。


・感想
藤田さんは今でこそ日本を代表するベンチャー企業の代表取締役ですが、20年前は麻雀漬けの大学生活から「大企業に勤める父親のようにはなりたくない」と言う一心だけで起業し、泥臭くがむしゃらにひたむきに働く姿に感銘を受けました。

オフィスにしても名刺にしても事業にしても必死に背伸びしながら、「21世紀を代表する会社を作る」と言うビジョンを掲げ、土日も働き続けていた。そしてネットバブルに踊らされ、たった一年で賞賛していたメディアや世間から見放されるような地獄のような期間を必死に生き抜いてきた様子が創業のヒリついた、リアルな体験が書かれていて


・とにかく結果を創るためにはハードワーク
・考えるよりもまずは行動
・求める人材は、優秀に仕事を回すことができる人ではなく、
放っておいても自ら仕事を探してきてお金を稼げる人


最後に、心に残ったエピソードを抜粋しておきます。

夢中になる
食事のほとんどは、インテリジェンスの社内にあった自動販売機でパンを食べていました。
「藤田、パンばっか食べてたら体に悪いよ」
そう心配されたこともありましたが、仕事に夢中になっていて食事をしたこと自体を忘れていることもありました。
「あれ?おれ昼飯食べたっけ?」
「知らないよ……」
周囲にも呆れられていたこともしばしばです。
よくやるなぁと思うかも知れません。
でも当時の私は、自分は頑張っているという感覚すらありませんでした。それほど夢中になって仕事にハマっていたのです。
出典:渋谷ではたらく社長の告白 藤田晋 p.52より

覚悟を決める
道義的に言えば、代理店をしていたサービスをそっくり真似して自分たちで立ち上げるなんてありえないでしょう。今のサイバーエージェントならそれは考えられません。
でも当時は必死でした。私を信じて投資した株主のため、自分の未来を私に託した社員のため、そして自分の夢を達成するため、悪魔に魂を売ってでも、できることはすべてやろうと、そう考えていました。
出典:渋谷ではたらく社長の告白 藤田晋 p.138より

感謝と吹っ切れ
高校生でミュージシャンになるのを諦めて会社経営者になる道を選びました。
20歳のときに「21世紀を代表する会社を作ることに」を自分の目標に決めました。恩人ともいえる専務を裏切りました。
親友を裏切りました。
サイバーエージェントを設立したとき、絶対に凄い会社に育てると胸に誓いました。
恋人とも別れ、仕事だけの人生をえらびました。
一日たりとも休まず働き続けていました。
美味しいものも食べず、遊びにも行かず……。
すべては自分の夢のために犠牲にしてきました。会社経営に、人生を捧げてきたつもりでした。
そんな自分の生き方が本当に正しかったのか……。
自分の望んでいた人生はこれだったのか……。
そのことすらわからなくなっていました。
28歳の夏の終わり。
私は行き場を失っていました。
しかし、そのとき脳裏に、私を信じてついてきてくれた仲間たちのことが浮かびました。大阪から馳せ参じ、私と共に強い組織作りを目指してくれた日高、大学院を辞めてまでサイバーエージェントの未来に賭けてくれた石川君、米国留学を諦めて入社してくれた早川さん、そして厳しい状況下にもめげず、毎日寝る間も惜しんで働いてくれた社員たち。
〈おれはなんて情けないやつなんだ……〉
私は、ふがいない自分自身に対する怒りがこみ上げてきました。
〈おれに涙を流す資格なんてない。泣いているひまがあったら、何とかしてこの危機を切り抜ける方法を考えろ!〉
私はぎりぎりと歯をくいしばり、歩道に落ちていた広告のチラシを蹴散らし、わざと胸を張るように大股で歩き始めました。
出典:渋谷ではたらく社長の告白 藤田晋 p.271より

起業家だけでなく、人生の壁にぶち当たり、様々な葛藤を抱えているであろう人たちにぜひオススメです。
仕事への向き合い方が変わる一冊です!

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