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73歳の島耕作が「新型コロナ」に感染…!

こんにちは。STANDの宮原です。

面白い記事はあったのでシェアさせていただきます。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79974?page=2
引用:現代ビジネス

モーニングで連載中の島耕作が新型コロナに感染したという内容の記事ですが、
これまで時事ネタを鋭く取り込み、モデルとなった企業の合併を“予言”するほどの物語を描いてきた「島耕作」シリーズらしい展開でさすがだなと思いました。

これまでにもリーマンショックや東日本大震災、世界同時不況など、現在起きている出来事を島耕作の視点で描かれていて、学びの多い漫画で読んでいますが、その背景には徹底した取材をされていることから、ニュースと違う事実を知ることができるのもこの作品の良さになります。

今回の取材を得て、作者の弘兼 憲史さんのコメントを記載しておきます。

――「島耕作が新型コロナウイルスに感染した」と、世間では心配の声があふれています。
弘兼憲史(以下、弘兼):島耕作シリーズは今の時代を描く情報マンガです。そのため、コロナに触れないわけにはいきませんでした。
それでも、昨年の感染拡大しはじめた頃は、コロナに深く切り込むつもりはなかったんです。しかし、収束するどころか冬になったら感染者が急増して、二度目の緊急事態宣言が発令されてしまった。マンガの世界とはいえ、この状況で何もなかったかのように普通の日常を描く訳にはいかないなと。
島耕作本人が感染したのは、新型コロナを描くなら他人事にはできないからです。読者は島耕作を通して、感染の辛さや恐怖を一緒に体験することで、“気をつけよう”という気持ちになると思ったんです。

――新型コロナを描くにあたって、いろいろな視点があったと思います。その中で、なぜ感染後の宿泊療養にスポットを当てたのでしょうか。

取材を通じて様々な方に話を聞くと、「寂しい」「息苦しい」など、ホテルでの宿泊療養に否定的な人も少なくありませんでした。しかし、家庭内感染を防ぐなど良い面も多い。
島耕作は超ポジティブ人間なので、わが身の災難を受け入れて、「宿泊施設に入れない人もいる中で幸運だ」とプラス思考で過ごしています。妻の大町久美子も、夫の感染に対して冷静です。
もはや、どんなに対策しても感染する可能性がゼロになることはないので、かかってしまったことを大騒ぎするよりも、現状を把握して的確な対応をすることが重要だと思うんです。
もちろん医療関係者、重症化した患者さん、そのご家族はそうも言っていられないでしょうが、コロナ感染と明るく向き合っていく、そういうメッセージを伝えたかった。
――withコロナの時代となって従来のビジネスモデルも変化しつつあります。島耕作は経営者としてそのあたりをどう見ているのでしょうか。

島耕作の現在の立場である「相談役」は会社法にはない任意の制度で、いわばご隠居様。助言することはあっても、テコットの経営に携わることはありません。だから、会社の利益のためというよりも、経済団体の幹事として中小企業を支えるために経済を回していくことに重きを置いて活動しています。

いま、金融機関への貯金額が過去最高に増えているそうです。飲食業など苦境に陥っている業界がある一方で、コロナの影響がない企業の人間は巣ごもりでお金を使わないので、かえって裕福になっていたりするんです。しかし、これは経済の停滞を意味していて、決してよいことではありません。
もちろん、ひっ迫する医療現場のことも考えなければなりません。感染防止と経済のバランスを見ながら、どうやったらその格差を是正できるのか、島耕作も今後の課題だと考えていると思います。
――相談役になってからスポーツビジネスに力を入れていきたいと話していた島耕作ですが、東京五輪も延期され、状況が変わってしまいました。今はどの分野に関心があるのですか。

弘兼:コロナ禍のいま注目しているのは、テレワークの普及によって新たに生まれたビジネスです。多くの仕事が会社に行かなくても対応できることを身をもって体験したことで、日本のビジネスシーンは大きく変わっていくでしょう。
実際、首都圏の企業誘致に力を入れる地方自治体もあるし、子どもがいるなどの理由で自宅での仕事が難しい人のためにテレワークの場所を時間貸しするようなビジネスも生まれています。島耕作もそういうところに興味を持っていくのではないでしょうか。

未知のウイルスですからどうなるかはわかりませんし、嗅覚障害などの後遺症もあるようですから気は抜けません。後遺症については特にわかっていないことが多く、4人に1人が脱毛に悩まされているとも聞きます。

人類の歴史において、今までもさまざまな感染症と闘い、共存してきました。新型コロナとも共生していく社会になるでしょう。
だから、感染しないよう気を付けることが一番ですが、かかってしまったからといって落ち込まず、これで免疫ができるんだってプラス思考でしっかり治療することが大切。気の持ちようが未来を変えていくと思うんです。

ただ、マスクが完全に日常になってしまったらちょっと困るな…。しょっちゅう眼鏡が曇ってしまうし、なにより漫画家としてはやっぱり登場人物の表情が描きにくい。ここまで登場人物がマスクをしているマンガは「島耕作」くらいじゃないかな(笑)。
もし、曇らないメガネと表情のわかるマスクを開発している企業があったら、島耕作が視察に行くかもしれませんね。

新型コロナウイルスには不明な点がいまだに多いわけですが、それでも危険性を改めて訴えるには良いストーリーなのではないかと思います。

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