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"Farm to Glass" こだわりの蒸留所、キルホーマン

みなさんこんばんは。
夏も中旬に入り、海開きの時期となって参りました。
今回はそんな浜辺を思い出させてくれるウィスキーについて語っていきましょう。

今日ご紹介するのは、
【Kilchoman キルホーマン】

2005年に開業したこの蒸留所はアイラ島の北西部に位置し、長い歴史を誇るアイラ島の中でも124年ぶりに新設されたものになります。

まだ出来て間もなく、規模も他に比べて小さい蒸留所ですがほかにない唯一無二の強みがあります。
それは、農業型蒸留所であるということ。
ここはウイスキーの原料となる大麦の栽培から、最後のボトル詰めまで、全ての工程を蒸留所の敷地内で行っているのです。
つまり100%アイラモルト産のウィスキーを製造することが出来る蒸留所ということです。
昔のスコットランドの蒸留場では全域で行われていたそうですが今はほとんどなく、キルホーマン蒸留所の伝統に対する情熱とこだわりを感じれます。

自家栽培の麦芽を発芽(フロアモルティング)させている工程

キルホーマンに使用される大麦のうち25%が自社栽培したものを使用。
使われる製麦所はポートエレン製麦所と自社の2つを利用しています。
フェノール値(ピート臭の指標)はポートエレン製 50ppm、自社製 25ppmとなりキルホーマンではそれぞれの麦芽を混ぜることなく別々に仕込みます。そのため限定で販売される自社製の麦芽のみで作られたボトルは、大麦の味わいをしっかりと味わえる逸品だったりします。

今回は定番商品をご紹介し、キルホーマンについて知るきっかけになればと思います。

【キルホーマン・マキヤーベイ】

キルホーマンの中でも一番のスタンダードとして販売されているボトルです。
バッファロートレース蒸留所のバーボン樽で3~5年熟成させたものにあります。
マキヤーベイは、蒸溜所から800mほどの距離に位置するアイラ島で最も美しいといわれるビーチの呼び名に由来します。
味わいは潮気やスモーキーさはもちろん、バーボン樽由来のクリーミーなフレーバーや奥に潜むレモンのような抜け感があり、そのままはもちろん暑い日にはハイボールで飲むと爽快な飲みごたえがたまりません。

【キルホーマン・サナイグ】

先述のマキヤーベイとは対照的に、オロロソシェリー樽の特性が強くでているボトルになります。
サナイグとはキルホーマン蒸溜所から北西に位置する小さな入り江の名前。
とても静かな入り江で華やかなサンドビーチ「マキヤーベイ」と対照的な場所であることからこの名前が付けられました。
味わいはキャラメル感やフルーティーさがスモーキーな原酒の味わいに乗り、クセはありつつもリッチな味わいに仕上がっております。

【ペンダーリン】はMixologyOnlineStore及び MixologyBoutiqueにて販売しております。
MixologyBoutiqueでは試飲も可能ですので是非お試しください。

Mixology Online Store (mixology-online-store.myshopify.com)
Mixology Boutique|スピリッツ&シェアリング株式会社 (spirits-sharing.com)

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