俺のものじゃない妻
※今回は珍しく半分フィクションです。
あたしは夕御飯を終えて、お風呂に入っていた。
最近は慣れない仕事をこなしているせいで、夕御飯を食べてゴロゴロしてるとすぐに寝てしまう。睡眠障害かと思う程だ。
なので今日は寝てしまう前にお風呂に入ろうと思い、子供達に了解をとってお風呂に入った。
一応、「お風呂入るよ~!」と一声かけないと息子が気が付かないで入ってきたりするからだ。
後、息子はたまにフォロワーさんとの通話の時間が決まってたり、お風呂に入るタイミングというものを組み立ててる時があるから。
旦那はまだ仕事から帰ってきていない。けどそんなことどうでもいい。ほんとに仕事なんだかもわからないし。こんなに毎日遅く帰ってくるならさぞかし残業代が付いてくる事だろう。
急にお風呂のドアが少しだけ開く。
旦那だった。
「シャンプー取って。」
どうやら出掛けるために洗面所で髪を洗うらしい。
「はい。どうせならもっと開ければ取りやすいだろうに。」
何気なくあたしが言うと
「だっておまえ、もう俺の女じゃないんだろ?じゃあ裸見るわけにいかないじゃん」
洗面所の外で子供達が2人でゲームをしてはしゃいでる声が聞こえる。
でもそれはいつしか「父さん、母ちゃんのお風呂、覗きにいったー!」などの囃し立てになっていた。
「…おまえ、絶対他に男いるよな?車にデンマ、隠してたもんな?」
そう。まさかあのタイミングで旦那があたしの車のタイヤ交換をするとは思ってなかった。デンマは車の後ろに紙袋に入れて置いてあったのだが、まさか交換用のタイヤを積むのに寄せたりするとは思ってなかった。
これはあたしの甘さだ。盲点だった。
「…ま、いいんじゃないの?どーせ俺達レスだし。子供ももうだいぶ大きくなってるし」
あたしは動揺も返事も会話もしない。
ただシャンプーをしてお風呂の用事をこなしていた。
貴方の事は信用できない。
だからセックスもできない。したくない。
人として尊敬出来ない人に自分の大事な心と身体を委ねるなんて出来ない。当然だよね?
間違ってすればきっと憎悪に変わるのはわかってる。だからしない。もっともっと嫌いになるよ。貴方もそんな自分も。
あたしは性欲が強い。でもそんなあたしを心底知る前に貴方としたくなくなった。
から旦那はもしかしてあたしの性欲の強さを知らないかもしれない。
実際2人目を作る時もあたしはすでに心が離れていて、あたしにとってはだましだましの作業だった。
新居に移った際も「このベッドでおまえ、抱かれるだよ!」とか鼻息荒くして言っていたが、その時すでにあたしは「…抱かれねーよ」って思ってた。
気が付いたから旦那は脱衣場から出て出掛けたらしい。
子供達の「行ってらっしゃ~い!」が聞こえる。
もう少し向き合って話し合いの出来る夫婦ならなんとかなった?…いや、夢物語だな。
ちなみにデンマは好みが分かれるみたいですね。あたしは嫌いじゃないけど、どっちかというとバイブの方が気持ちいいかな。
デンマはしてる男性が興奮してくれるなら使おっかな。って感じ。
だからあれもプレゼントみたいなもんだったんだよねー。
もう使用前のやつだったか使用後のやつだったか忘れたけど。
どっちにしろどーでもいーや。
ここまで読んでくれてありがとうございました。苦情はいっさい受け付けません。
なんったてフィクション(半)ですから。(笑)
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