経験が僕をWebディレクターにさせてくれた
2023新卒採用が始まりました!
そこで、ミクシィで働くデザイナーのショートインタビューを公開します。配属予定部署の先輩、新卒採用面接官やデザインマネージャーが登場。仕事、キャリア、ミクシィについてお話します。
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━━まずはじめに、自己紹介をお願いします。
はじめまして、太田篤志です。デザイン本部クリエイティブ室コミュニケーションデザイングループに所属しています。
2020年の2月にWebディレクターとしてミクシィにジョインしました。それ以前は就職サービスサイトやアバターサービスなどでフロントエンジニアやディレクターみたいなことをしたり、フリーランスとして活動していたこともあります。
━━これまで幅広い領域をご経験されてきましたね。
そうですね。そもそもは大学時代に「Webサイトを作ってほしい」と相談を受けたのがきっかけで。専攻が理工系だったので、知り合いのモデル事務所の社長さんから「理工系だったらホームページ作れるでしょ」っていう。「いや、作ったことないですけどね」みたいな話から始まって(笑)
で、色々調べつつ……当時はFlashが全盛期で、モデル事務所っていうところもあり、人物メインでテキスト情報は少なくなど、素人ながら試行錯誤して作りました。そのときに「Webって面白いな」と感じたことが現在のキャリアにつながっています。
━━大学卒業後は、Webデザイナーの道へ?
いえ、Webサイトも制作する会社へ就職したはずだったのですが、入社直後に「あっ、ごめん、その部署っていうかその仕事もうないわ」って言われちゃって……。
━━社会人早々にハードモードですね(笑)
就職した会社が元々はITシステムを作る会社でした。結果、WebデザイナーではなくSEとしての人生を歩み始めることになりました(笑)
SQLとかJavaを学んでから現場に入り、銀行のシステムを作ってみたりとかそういうことをやっていたのですが、「いやいや、ちょっと待てよ……自分はWebデザイナーになりたかったんじゃないか」と思い出して。
そこで一念発起して、Webデザイナーとして働ける会社へ転職しました。
━━新天地ではどのような仕事を?
転職先は、時代の先駆けでWebのファッション雑誌をやっている会社でした。Flashメインでページを作ったり、先輩Webデザイナーさんと連携しながらアニメーションについてとか、デザインとはどういうものかとかっていうところを学びました。
そんな感じでWebデザイナーとして働いていくのですが、大学時代からずっと独学でやってきたので。頭打ち感をちょっと感じ始めて「これじゃいかん」と。そこでIT専門学校の短期コースで基礎を学び直すことにしました。
━━なるほど。その後は?
そのときの先生から「これからはフリーランスの時代になるから1回トライしてみよう」「じゃあこの案件があるからトライしてみよう」と後押しがあって、フリーランスになりました。
フリーランスとして営業もしつつ、職能としてはSEがあってWebデザイナー・Webディレクターがあって、フロントエンジニアとしてHTMLとかCSSやら、フラッシャーとしてActionScript3.0みたいなところとかまで携わったって感じですね。
━━結果的には、色々な職能を経験したことが強みになったと。
そうですね。なんでもやれの時代だったので、そういう意味でトライの仕方とか、よい経験になったと思います。
あとは、現在Webディレクターとして働くときに、過去に自身がWebデザイナー・フロントエンジニアとして経験したことを通して、チームメンバーに接することができるのは一定の財産だなぁと思うときはあります。
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少し話は変わってしまうのですが、人は感情で動くものだという考え方をベースで持っています。
ただ、感情と行動の間に段階があるなって思っていて…。人が行動を起こしたときって、行動の前にまず考えるっていうものがあって、さらに、その考えることの前になにかしらを感じることがありますよね。
感じるっていうことは、感情に対してなにかアクセスがあった。そんな段階があって行動につながると考えています。
━━感情、思考、行動という流れですね。
これは何事にも当てはまると思っていて、例えば、物を買うっていう行動の前に感情的なアクセスがあって……。その感情の振り幅が大きいから物を買うという行動につながる。他にも確か、マザーテレサの教訓で感情、思考、行動が繋がってるみたいのがあるんです。
━━なんでしょう、すごく気になります(笑)
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
これを読んだ時になるほどなぁ色々なものが繋がっているんだなぁって感じた記憶があります。
━━いまのお仕事にもなにかつながりそうなお話ですね。
はい、そうですね。フリーランスのときの話ですけど、営業とかやったこともない人間だったので全然なにも分からない状態で色々と勉強をしたのですが、うまくいかず。
そんなときに出会った方が、ランチェスターの法則とか、孫子の兵法などを織り交ぜた営業方法とか色々と教えてくれたんです。その教えのベースに「感情、思考、行動」がありました。
━━なんだか面白そうですね。
その方は「これからはシェアの時代だ」と7~8年前に言っていて……。シェアすることの優位性や時代的にリレーションの仕方が変わることなども教わりました。そのときに学んだことは、今でも自分がなにか提案するときの基礎になっています。
━━先程の、ランチェスターの法則っていうのは...。
ものすごく簡単に言ってしまうと、僕が使ってる方法は第二法則と呼ばれるもので、結果を出すためには接触頻度を高めなさいっていう話ですね。
武器性能×接触頻度=結果みたいな話があって。人類は基本的には武器性能で戦ってきたんだけど、接触頻度っていうか回数ですね……回数、物量の方で推し進めると、近代戦争の場合は武器性能に勝てますよ、みたいな話です。
━━色んな話が出てきますね(笑)
僕も当時はへ~って思いながら聞いてて……。でも、それって自分たちにも適用されてるなって思っていて。いつもお会いする方と初めてお会いする方だと、話の聞き出し方とか話の深さとか、全然違ってくると思うんですよね。
たぶんそれってその人に影響を与えるっていう意味では、会ってる回数がかなり影響してるはずだ……といったことが公式として成り立つみたいな。
━━コミュニケーションは、質も量も大事だってことですね。
そうですね。
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━━Webディレクターとしてどんなことを意識していますか?
XFLAG PARK 2021に関して、イベントグループの方からちょっと早めに進めようよっていうお声がけをいただいて、ざっくばらんに話せるタイミングがあったんですね。
イベントグループの方では「来年はこんな感じを考えている」と、コンセプトの段階からお声がけを頂いたので、自分が考えていたことを当てるチャンスをもらいました。
なので、マインドマップを使って、来年はどういう風にしたいんだとか、どういう感情を持った方がいいのか、それはなぜかなどをどんどんどんどん詰めていって。そこから感情面と機能面とかも深掘りしていって。自分の中で一定のコンセプトを持って議論をさせてもらいました。
━━かなり深いところから入りましたね。
昨年の話ですが、コロナの影響で色んなイベントが中止になる世の中の流れの中で、自分もイベント関係のWebサイトに携わっていたので、「もしこの状況下でイベントを開催するならどんなものを用意すれば良い?」みたいなことを妄想しながら草案とか作っていました。
ちょうどそんな時にオンラインイベント開催のためにどうすればいいだろうというMTGがあって。MTGの流れでたまたま草案を提案できるタイミングがあって、PDFでお渡ししたら、その場で「これやろう」と即決されて。
判断のスピードに驚きつつもすごく嬉しかったことを覚えています。
━━思い切って提案を入れてみた、と。
はい。その時の自分はミクシィにジョインした直後で、まだなにもWebサイトをリリースしていなくて、実績が無い状態だったので、そんな自分が提案を出すのはどうなんだろうって悩んだのですが、上司に事前相談をした時に「やってみようよ」と後押ししてくれたので、じゃあ出しちゃえっていうところで。
━━昨年、そういうやりとりがあったからこそ今年は深く入っていけた。
そうですね、深く携わらせていただきました。Webディレクターとして任された進行管理の領域からはみ出ているんですけれども。本当に色んな人にフォローしてもらったり、助けてもらいながらやらせてもらった感じです。
このあたりって、企画やプロモーションの方が考えたりする部分でもあるので、ちょっと自分の職能としてはグレーゾーンではあります。前職では全然そういう企画立案とかはなく、コンバージョンを上げるための施策ぐらいしかやらなかったので。
━━誰がやるの?とお互いに見合っちゃうような。
そうですね。自分自身としてはやりたいなとは思っていた領域なので、声をあげたらやらせてもらえるっていう環境はありがたいなと思っています。
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━━今後のキャリアについて教えてください。
XFLAG PARK 2021のように、一緒にコンセプトを考えさせてもらって、進行管理もしてっていうところをやっていきたいなって思います。
あと、デザイナーやフロントエンジニアの方など、どうしても作らないといけないものはあるんですけれども、やっぱりやってきた中で色々蓄積されてるものはあると思うんです。実はこういう風にしたかったとか。
そういう声をキャッチアップし、事業側へ声を届けるっていうところをやっていきたいなって感じですね。
━━後輩に対するメッセージを聞かせてください。
そうですね……仕事を楽しむためにっていうところで、まず自分が難なくこなせることと、こなせないことは見つけてほしいなって思っています。
で、そこで間違えちゃいけないのが難なくこなせることを軸にして仕事の幅を広げていってほしいなって思っています。こなせないことを頑張るっていうことは、適応が低い状態で頑張らないといけないのでフラストレーションが溜まっていっちゃうと思うんです。
フラストレーションが溜まると「なんで自分は出来ないんだ!」って自分を否定しちゃう。そこから負のループに入ってしまうと自分の良さも見失いかねないと思っています。
━━得意なことを伸ばしていこうと。
はい。人はそれぞれ持っているものが違うので自分の「難なくこなせること」は、他の人にとっての「難なくこなせないこと」になり得ると考えてます。
なので、自分の「難なくこなせること」で仲間にコミットすれば、成功体験が望めるなと思うんです。成功体験を積み上げていって自己肯定感も高めていってもらいたいと思っています。
━━そのためには、食わず嫌いせず、何事もチャレンジが必要ですね。
やってみてこなせないって気づくことも大事ですよね。基本的には仕事を振られることで色々な幅があると思うので、一旦トライしてみて、その中で自分自身で振り返ってっていう感じですかね。
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SEやフロントエンジニアなど様々な職能に関する経験、チームワークを大切にする姿勢、踏み込むべきときに行動を起こす大胆さなど、Webディレクター太田篤志さんのひととなりが少しでも伝わったら嬉しいです。