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【読書】佐久間宣行「ずるい仕事術」を読んだ感想

元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行さんが書かれた

「ずるい仕事術」の本を読んでたら

良い企画が思い浮かんだ時に他人に伝えるコツは

自分の「おもしろい」を分解して

「核」を見つけることが大切だ。

と書かれていた。

私は10年以上も芸人と名乗っていたが

そんなことを考えたことがなかった。

感覚とか直感のみでネタを作っていた。

そこで改めて、私が過去に作ったネタを

「このネタは何が"おもしろい"と思って作ったんだろう?」と考えてみることにした

するとなかなか「おもしろい」ことが分かったのです。

それは自分の「おもしろい」の「核」

というよりは自分自身の「核心」に近いものでした。

過去のネタ台本50本くらいと

動画ネタ100本程を一本ずつ

足を止めて「このネタは何がおもしろいんだ?」と思考してみた。

すると意味が分からないものもあれば

共通点が見つかることもあった。

例えば"全部ひっくり返すオチが多い"

映画、漫画で言うところの"爆発オチ"の様なものが多かったのだ

これは私が

「何かぶっ壊してやりたい」みたいな

欲求の表れでなないかと思っている。

全てのネタをチェックし終わった後に

私の「おもしろい」は結構ブレブレで散漫な印象だったが、

かなりのネタに共通する

私の「憤り」や「不満」のようなモノが見えてきた。

私のネタには社会や世間の空気的な圧力

「そんなの常識だよね」

「普通であること」

「みんなやってること」

“定型文人間““常套句人間“を

強く否定していた。

他人の言葉のみでコミニケーションをとっている様な体を装い、自分の意見がなく、

他人がどう思っているのかを異常に気にして

勝手に怯えてる。待っていれば何が与えて貰えると信じる消費者。

そんな人々を自分のネタでイジって笑いにすることで

『私はこうはなってやるものか!』と

訴えている様に思えたのだ。

そんな「おもしろい」を作っていたのには

きっと恐怖もあったのかもしれない。

そして母の影響もあるのだろう

私をコントロールしようと母がよく使った言葉

『みんなやってるよ?』

勉強をしないと言われた言葉だが

私が『なんでみんなやってると僕もやらないといけないの?』と質問しても

『なんでもよ!』と無茶苦茶な

解答をされた。

そんなち反抗心もある。

しかし私が常識とか普通とかを糞だと思ってるのは間違いない。

結局「おもしろい」の「核」は

イマイチ掴めたなかったが

私のイラついてる「核」は見えてきたから

探して良かったと思う。

過去のネタを見ることで感じることが多かったのは

それほど私がもがいて、あがいて

なんとか自分の「おもしろい」を表現としていたからなのだろう

行動すれば目的のものは見つからなくても

意外なものが見つかったりする。

それもおもしろいよな

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