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アイドルの「君と、」わたしたちだけの秘密。

わたしたちだけの秘密ってどきどきする。アイドルの‟貴方”と貴方のファンである‟わたしたち”しか知り得ない、秘密の合言葉。秘密のサイン。

どのグループのファンであれ、誰のファンであれ、きっとこれまでに一度は経験したことあるんじゃないかな。ジャニーズwebのブログだったり、ラジオ番組だったり、少しコアな場所。そんな場所で交わされる、秘密の約束。

これは私の主観に過ぎないけれど、ジャニーズwebやラジオって、テレビや雑誌で見るときよりも、貴方のコアな部分に触れられる気がしている。そういう意味で「コアな場所」。そして、webのブログを読んだり、毎週毎週欠かさずラジオを聴いたりしているのって、私たちファンの特権みたいなところがあって、私たちって皆よりも少し「コアな存在」なのではないか、とも思っている。
有料会員しか読めないブログはまだしも、ラジオに関しては公共の電波に乗って、ファン以外のたくさんの人にも届く媒体なのにね。ちょっと可笑しいかもしれないけれど。テレビで見るよりも落ち着いたトーンで話していたり、テレビでは披露されないような些細な近況を教えてくれたりすると、貴方のいるラジオブースと、ラジオを聴いている私の部屋が繋がった、そんな感覚がして、貴方のファンであることを誰かに自慢したくなっちゃう。

と、そんな前置きは置いておいて。

今日も私(たち)は、三宅健くんと秘密の約束をしていた。

三宅くんは、ジャニーズwebの中で『にこにこ健°』(通称『にこ健』)というブログを書いている。毎週日曜日の定期更新と、わりとマメな不定期更新。彼よりもかなり年下な私だけど、私は、三宅くんの綴る丁寧で美しい言葉が好きで、そんな文章を書くことができる人としての美しさに憧れている。三宅くんに心を救われ、心を奪われた約6年前から、毎日チェックしているほど『にこ健』を愛読してきた。

そんな『にこ健』では、ときおり、三宅くんとファン(ここでは、にこ健読者のこと)の間で秘密の約束が交わされる。

生放送の歌番組や、今日あった『学校へ行こう!』のような生放送の特番とか、貴方と私たちが同じ時間を共有できるとき。三宅くんは、‟にこ健を見ている人だけに分かるように、何かしよっか”と、秘密のサインを決めてくれる。今日は、「I love youの手話」か、「ウィンク」か、「うさ耳」の3択だった。‟どこで何をやるか、ちゃんと見ていてね。”と、私たちは約束をしていた。

きっと、にこ健を読んでいない人にとっては、何事もなかったかのようにさらっと通り過ぎてしまうくらい、自然に、三宅くんはその約束を実行に移す。テレビの前の私は、そんな約束を知る由もない母と父と弟を置いてけぼりで、「きゃっ」と小さく声を上げる。
そんな一連の出来事が、私が三宅くんに出逢ってからの約6年(まだたったの6年だけど)、その間に‟おきまり”になっていたんだ。

手書きでもない、音声も動画もついていないけれど、「いいこと思い付いた!」っていたずらっ子のように笑う三宅くんが簡単に頭に浮かぶ。だから、『にこ健』で秘密の約束を見つけたとき、私は、ふふっと笑いを零して心を温かくする。
私も、テレビの前、最前列を陣取って、今か今かとちょっとソワソワしながら、一秒たりとも見逃すまいと三宅くんをじっと見つめる。「ここにいる他の皆が知らない特別な秘密、私は知っているもんね」と少しいたずらっ子のように笑いながら。

三宅くんがくれる秘密が、私は大好きだ。
アイドルの‟貴方”と貴方のファンである‟わたしたち”だけの、ここだけの秘密。

‟貴方”と‟わたしたち”という関係は、一対一のものではない。いつだって貴方のファンは、どんな大きな会場にも入りきらないほど沢山、大勢、ほんっとに一杯いる。私は、その大勢の中の一人にすぎない。でも、テレビの中の‟貴方”とテレビの前の‟わたし”、そこだけを切り取ると、いつだって一対一の絵ができあがる、ような気がしている。そこで交わされた秘密の約束は、大勢いる内の一人であるただの一ファンの私に、ちょっと、いやかなり、特別な気持ちまでプレゼントしてくれる。

三宅くん。貴方がくれる、「君と」の秘密の約束が、いつもよりちょっと、私のことを特別な存在にしてくれるんだ。三宅くんとの秘密の約束は、何回してもしたりない。あの特別感がクセになって、‟また”を願ってしまう。私の大切な宝物なんだ。

まだまだ三宅くんと、沢山、何回も、何個も、秘密の約束したいな。

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久しぶりに、ちひろさんの推し語りワードパレットをお借りして、推しを語りました。
今回は、「三宅くんと」のお話。「君と、」です。