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「認知症サポーター養成講座」に参加して学んだこと☆彡

人格がどんどん変わっていき、人を信頼できず、被害妄想で激しい言葉を発する叔母の姿を見て、聞いて
あまりの衝撃に、「自分がいけなかったのだろうか」「信頼してもらえない自分がダメなのだろうか」と自分を責め、
そこから、自分の発言・行動に、自信が持てなくなり、過去の様々な人間関係の出来事まで突きつけられて、「誰からも信頼されない自分はダメなんだ」と精神がおかしくなりそうになってしまい、友達や仲間まで疑い、受け入れず、まるで、叔母が乗り移ってしまったような自分が辛くて、私自身が自己崩壊をしそうになってしまいました。

従妹やその叔母からは「病気だから仕方ない」と諭されましたが、叔母の記憶力はあまり衰えていないし、叔母なりの理論はあるので、その言葉も私からしたら「私の切なさもわからず、冷たい」とまで思ってしまったのです。

それでもそんな私を見捨てず、家族や仲間や友達や専門家の方が、話を聞いてくれて、温かく支えてくれて、本などで学び、少しずつ前が見えて、乗り越えてきました。

たどり着いたのが、「心を整える」「自分の心地よさを優先する」「手放す」です。

そんな時に、自治体の広報で『認知症サポーター養成講座』を知り、ただ精神論で自分を癒して乗り越えるだけではなく、
しっかり学んでみようと思い、申し込みました。

講座内容は、テキストを中心に、講師の様々な情報を交えながらの1時間半。充実した内容で、参加して本当に良かったと思っています。
まさに、ベストタイミングでした☆彡

【認知症を理解する】
①認知症とは
②認知症の症状
③中核症状
④行動・心理症状とその支援
⑤認知症の診断・治療
⑥認知症の予防についての考え方
⑦認知症の人と接するときの心構え
⑧認知症の人への支援とは
⑨認知症介護をしている家族の気持ちを理解する

ちなみに、叔母は「認知症」というくくりにまだ入っているわけではなく、「高次脳機能障害」の症状が一歩進んでしまった状態ではないか、と叔母が入居している介護付き有料老人ホームの人からは聞いています。

はっきりしたことはわかりませんが、今回の学びで、もしかしたら
「前頭側頭型認知症」に関わっているのかなと話を聞きながら思いました。

「前頭側頭型認知症」・・・司令塔の前頭前野を中心に傷害されるため、がまんしたり思いやりなどの社会性を失い、「わが道を行く」行動をとる特徴があります。

テキストより

そして、上記に示した④行動・心理症状とその支援
の中で説明されたものに
「症状 周辺の人が疲弊するもの盗まれ妄想」というものがあり、その症状があっているような気がしました。

叔母は、10年前に脳出血をしてから、
①人を信じなくなる
②人との距離を置く
③一人で人と関わらずに生活をする

ようになり、今までは、「人を疑う」その言葉を、私や母が聞いてあげていた状態でした。

ずっと一人で暮らし、その自分の生き方を肯定したいという発言も多かったので、もともとの資質もあったと思います。(テキストの中でも、「妄想的になりやすい」という素質が深く関連している場合がある、と記載されています)

それが、脳出血をしてから激しくなり、
それでも、多分今までは、「理性」が自分の感情を抑えて、信頼できない人とも表面的には会話をする、などの様子は見えていました。
「あんなにあの人のことを悪く言っていたのに笑顔で話しているのはなぜ?・・」と思うこともあったほどです。

ところが、二回目の脳出血をして、「我慢したり、思いやりなどの社会性を失い」とあるように、その「理性」の部分がだんだん弱くなって来たのだと感じています。

最初にその「理性」を失い、ひどいことを言ったのが、一番親しくしていた母(叔母にとっての姉)や、いろいろなサポートをしていた私だったのでは、と思います。

誰よりも叔母のことを心配し、支えてきた母や、見返りを求めずサポートしてきた私たちにそんなひどいことを思うのか、と戸惑い、怒りの気持ちにまでなってしまいました。

認知症介護をしている家族の気持ちを理解する、という項目で

第一ステップ・・戸惑い、否定(異常な言動に戸惑い、否定しようとする)
第二ステップ・・混乱・怒り・拒絶
第三ステップ・・割り切り
第四ステップ・・受容

私はついこの間まで、第二ステップだったけど、様々な支えで「これは病気だから仕方ない」と割り切れたことで、気持ちは楽になりました。
少しずつ、受容に向かっているような気がしますが、母はまだ、やっと「割り切り」に入れたか、入れないかの段階です。

また、介護者を理解するためには、以下の場が必要とも伝えられました。

①学べる場
②話せる場
③身近な理解
④気持ちを分かち合える場
⑤家族の理解
⑥専門職のサポート

いままで私は、
母の切なさも聞きながら、私自身も誰かに話を聞いてもらい、気持ちを分かち合い、そして、専門職のサポートも受けてきました。

そして、「今回の「認知症サポーター養成講座」に参加して、学べる場も与えられ、このすべての場を与えられたと思います。

やはり、「場」なんです。
一人一人に応じた「場」。。
これは、これからのキーワードになるのだと確信しました。

私達は、叔母と一緒に住んでいるわけではなく、離れて生活しているからこそ、時間と距離を置き、割り切りの気持ちになれました。

泣きながら話す私に、介護付き有料老人ホームの方が言いました。

「私たちは、叔母さまの声に傾聴します。それは、この場が叔母さまにとって安心の場でありたいという思いです。
ご家族の思いはしっかり受け止めますが、ご家族と叔母さまを繋げるという行為はできません。それにより、叔母さまが誰にも言えないという状態は避けたいからです。
家族の気持ちも叔母さまの状態も理解しながら、訴えたい気持ちを受け止めます。
そんな家族のために、こういう施設があるのです。
だから、安心してください」
と・・。

叔母と私たちの距離はこれからも近くはならないかもしれない。
信頼関係は戻らないかもしれない。

それでも、叔母が生活を支えられ、温かく対応してくれるスタッフの中で平和に暮らせるのなら、それにお任せすればよいのかもしれない、と思うようにもなりました。

それが悲しかったし、母からしたら、もう人生が短いのに、大切な妹と心が通い合わないのは切ない、という気持ちは十分わかるけど、
母に対しては、私が母の気持ちを否定せず、傾聴し、少しずつ、私が学んだことを伝えられたらと思っています。

「認知症サポーター養成講座」では、
「認知症」と「人」を区別して理解しましょう
と語ります。

だから、適切な対応が必要。

【認知症の人への対応の心得】
1,驚かせない
2,急がせない
3,自尊心を傷つけない

もしかしたら、私達親族は、叔母の自尊心を傷つけてしまったのかもしれない。叔母に寄り添うことに欠け、より最善を伝え続けてしまったのかもしれない。

だから自分を責める、という思いにもなった。

でも、「認知症サポーター養成講座」に参加して、「脳の病気」について学び、対応を学びました。
学べたタイミングも私にとって良かったのだと思います。
今後も学びが続くようです。
今後も楽しく参加していこうと思います。
今後は「認知症サポーター」としての学びを深めていき、他の方々のサポートも出来るようになりたいと思います。

今回、個人情報も多く、この記事を投稿するのは、少し悩みました。
でも、もしかしたら、同じように悩んでいる方の参考になるかもしれない。私より、もっともっと現実の介護の中で悩んでいる人もいるかもしれない。
そんな方々が、学びの場が与えられ、話せる場が与えられ、専門職のサポートを受けられるようになりますようにと願いを込めて、投稿します。

辛いときは辛いと言ってもいい。
自分は冷たい人間なのか、と自分を責めなくてもいい。
一生懸命やってきた(やっている)自分を大切にしていきましょう。

私に向けた言葉でもあります🎵

読んでくださり
ありがとうございました
<m(__)m>

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