幸せだと感じてはいけないと思って生きてきた私に起きた心の変化。
何かとっても嬉しいと思った時、とっても幸せだなと思った時。
わたしはすぐに逆の気持ち心に宿して幸せだとは感じることを遠ざけるような思考があった。
「今から大きなボールがあなたに向かってすごい勢いで飛んできます」と予告されてそのボールを受け止めるのと、何も気にせずに歩いていたら急にボーンッとボールが自分に直撃するのでは痛さが違う。
そう、嬉しいこととかハッピーなことがあっても。その後にくるかもしれない嫌なこと、悲しいことに備えて喜ぶ気持ちを抑止する。
そんな傾向がわたしにはあった。
そんな自分の気持ちを、寂しいやつだなと思ったことが何度もあった。素直に喜べたらいいのに、なぜか影を宿してしまう。泣いたり笑ったり、時の流れのままに素直に生きたいなと思う気持ちはあった。
けどそれができない。心に抑止をかけておくと、悲しいことが起きても。「あ、ほらね、こういう風になると思ったよ」「あ、そうなんだ。ふーん大丈夫」って冷静なふりして起きた出来事に、極度に落ち込まずに済む。
心で思っていることと反対の感情はわたしのレギュラーとなっていた。
嬉しい⇄嬉しくない 楽しい⇄まあまあ楽しい 悲しい⇆悲しくない 辛い⇆辛くない。
遠い過去から始まっていた
おぎゃって生まれた赤ちゃんの時は、お腹空いたら泣いて、嬉しかったら笑って、かまって欲しい時はまた泣いて。心の感情のままにそのままに生きて、生まれてきた。けど、成長していくに連れて、幼稚園、小学校、中学校、高校、社会といろんな人と関わったりいろんな出来事に遭遇したりする中で。恋愛したり友達と喧嘩したり、時に人とうまくやれない時があったり、様々な場面からちょっとずつ、おぎゃっと生まれた真っ白な心からみんなそれぞれいろんな色が付いていくんだろう。
わたしは、その中でちょっとひねくれた色を心に塗って生きてしまったようだ。
でもねそれはね。
守りたいからなんだ。自分で自分の心を守って生きるため。身につかせてきたこと。
わたしの心のブレーキのきっかけは中学校だった。ちょっとクラスでうまくいかないことがあって、孤独を感じる時期があった。集団の中での孤独はきつい。
遠い昔に、わたしのアマノジャクな心は始まっていたのだ。
では、今のわたしもそんな感じで日々を生きているかというとそうではない。
赤ちゃんの頃ほどではないが、3歳くらいかな、5歳くらいとか?自由に楽しいと思ったことを楽しみ、美味しい、嬉しい。痛い、悲しいを表現できる。そう生きることができている。
これからこんなことが起きたらどうしよう。明日は嫌なことが起きるかもしれない。そんな風に思うことはかなり減った。
”明日は明日の風が吹くさ”という感じで、柔らかい心で生きている。
そう、柔らかいのだ。柳の木のように吹く風にも心が柔らかいと折れずにしなっと身を任せられる。柔軟な心、柔軟な思考が働いている。
硬く硬く構えているとどんな大木でも、突風がくると折れてしまう。過去の私は、この大きく構えているがカッチコチですぐにポキッと折れてしまう木だったのだろう。
幸せを素直に感じられる心へ
どうやってカッチコチだった心から柔らかくなってきたんだろうと考えてみた。
2010年から始めたメイクで世界を旅する活動の中で、言葉の通じない異国の地で、自分のことを知らない人とのコミュニケーションに救われた。
自分の生きてきた場所とか、これまで培ってきた人間関係とか、女とか男とか。
結婚してるとかしてないとか、趣味趣向も全てまっさらになる瞬間が海外を旅ていると訪れる。
過去でも未来でもない、そこにいるただのわたし。
そうさ、いつの間にか小さな世界、自分の中で決めつけて破れない壁やルールの中に自分を閉じ込めてしまう時がある。
でも全く自分の予想を超えていくような景色や、ユニークな人や、驚くようなハプニングや、そうした中に自分の身を置くと。生まれたての子供のような気持ちで。傷ついて臆病になってしまったことも、悲しい気持ちから避けてきたことも受け止めて、飛び越えて不思議とチャレンジできるようになった。
この地球上にはまだまだ自分の知らない世界、出会っていない人がいっぱいいる。
今この瞬間の人間関係の悩みだったり、自分の性格への悩みだったり、そんなことはちっぽけなこと。うまくいかなかったことがあったとしてもそれは過去のこと。
未来に待っているかもしれない困難を予測して、今を楽しめないなんて、、、寂しいことだと。
頭だけじゃなく、心で理解していきました。
頭でわかるだけじゃダメで。心がちゃんと理解してくれること。
これはすごく大事。
だから私は、悩んでいる誰かにアドバイスとか助言とかするのはあまり好きじゃなくて。悩んでいる方にとって何かを感じたり、考えたりするきっかけみたいな時間を少しだけでもメイクでお届けできたらなって思っている。
自分の心を救えるのも幸せにするのも自分だけ
恋人にも家族にも。それは出来ないのだ。暗闇の気持ちから抜け出せるのは自分だけ。
私は、そうだなあ。15年くらいもがいたかなあ 笑
でも、世界を旅して、メイクでいろんな人と出会ってコミュニケーションして。時につまづいて、時に喜んで。トライアンドエラーを繰り返していくうちに。
あったかい太陽が心に宿って、柳のように柔らかな心が育ってきました。
誰にでも人生、生きていたらいろんなことがあって、いろんな気持ちになりますよね。心のキャパがオーバーしちゃって凝り固まってしまって。怖さや弱さを隠すために、カッチコチな心になってしまう時って。多かれ少なかれ、皆さんにもきっとありますよね。
わたしは決して特別じゃない。
ただ、一つだけ自分を褒めてあげたいのは。自分の人生を思い切り深呼吸して生きたいと、幸せだなって呼吸していきたいと願い行動したこと。
思っているだけでは辿り着けない心に。今辿り着けていることは、自分に対してよくやったねって伝えてあげたい♫
もしも、同じような気持ちを抱えている方がいたら。一緒にメイクして、何気ない会話をして、目と目を合わせて、心で何かを会話できたら嬉しいです。
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