【後世に残したい児童文学】『ニルスのふしぎな旅』

福音館書店、菱木晃子さん訳版で読み返し。

上下巻あわせて1000ページ以上。
北欧だったはず、と思いながら手に取った。スウェーデンだったのか。

小学校高学年で読んだはずだが、ここまで長いものを読めたのか疑問。
もしかしたら子供用に短くした版があったのかもしれない。

悪い子だったニルスが呪いで小人にされてしまう。
小人にされる、魔法を掛けられる、という作品、一時期流行っていたのかもしれない。

ガチョウのモルテン、ガンのリーダー・アッカと旅をする。
執拗に追い回すキツネのスミッレ。
仲間の信頼を得るようになり良い子に変わっていくニルス。
それぞれのキャラがきちんとたっている。

ニルスに魔法をかけた妖精は「トムテ」
日本では聞かないが、スウェーデンだと「ああ!」となるのかしら?

作者、セルマ・ラーゲルレーヴさんのスウェーデン愛が伝わる。
日本のコドモにスウェーデンの地名が響くのか?

途中おとぎ話をはさみながら、冒険は続く。

オーサとマッツの兄弟の話は心に染みる。
そして人間に戻るための難題。ニルスの葛藤。

『ニルスのふしぎな旅』を読んだコドモがスウェーデンに興味を持ち、学ぶきっかけになると良さそう。

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