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「街を知らない」私が「街を知る」ことになって


#この街がすき

毎日街の情報を更新する大変さ

相模原市南区の街の情報サイトを運営している。毎日記事の更新をしなければいけない生業の私は、1週間に7つのネタを探しておく必要がある。30日で30。はっきり言ってストックなんてすぐなくなります。日中の仕事があって取材へ行けない日は、土日に子どもたちを連れてあらかじめチェックしておいた所へ3,4か所回る日もある。一度、記事のストックが既に底を尽きていて今日中に3か所以上のネタ探しをしなければいけなかったことがあった。子どもたちを保育園に預けてから、その足で取材へ向かったが呼吸がおかしくなる程にプレッシャーに押しつぶされそうになった。もうこんな経験はしたくない!と、それ以来必ず常に4、5つの記事ストックを作るようになった。もうね、取材している夢を先日初めて見ちゃうくらい…。プレッシャーがすごい。この仕事を始めてまだ半年だけど、2年3年それ以上続けていらっしゃるライターさんには本当に頭が下がります…。

自分の住む「街を知らない」生活

どんな仕事だって大変なので、初心者ライターの戯言(たわごと)はこのくらいにしておいて、私が毎日記事を更新するため、街の情報を日々検索し取材へ行って写真を撮って記事を書いて…を繰り返しているうちに、いつの間にか「街を知る」ことができた話しをしようと思う。相模原市に住んでから数年間、私は一定の範囲内でしか動いていなかった。スーパーはここ、ホームセンターはあそこ。洋服はあの店、外食はいつものこの店。私の生活に「冒険」という二文字は存在していなかった。たまに新しいお店へ行くこともあったが、大きな街、例えばこの辺りで言うと町田ばかりに行っていた。相模原市民なのに、南区在住なのに、殆ど何も知らなかった。家から1番近いパン屋さんさえ知らなかったのだから、なんと偏った生活を送っていたのだろう。「街を知らない」生活は、今思うと勿体ない!の一言である。

「街を知る」ことで変わったこと

街の情報サイトのライターになってから、最初は仕事をするのに必死で特になんにも考えてなかったが、最近車を運転していると自分の変化に気が付いた。それは「あ、もうすぐ〇〇。この辺りにあの店があるから行ってみようと思ってたんだよね~。」や「今日は送迎であの場所へ行くから〇〇の方も通ってみよう。」などなど。もうね、移動中に次々に気になっていた場所が思い浮かぶんですよ。今は南区の地名は大体分かっているので、やっと地域情報ライターらしくなってきたかなと自負している。以前だったら例えば友だちに会う、わぁ楽しみ!どこへ行く?ん~ゆっくり過ごせる場所がいいなぁ。(ググる)このお店カワイイし良さそう。(ググる)あ~でもお昼は混むんだぁ、どうしよう…(ググる)みたいな、自分自身の情報はゼロだった。しかし今は違う。美味しいケーキが食べたいな、先日行ったあのお店、すごい美味しかったから別の種類も買ってみようかな、って足を運んだ自分の実績が、情報としてちゃんと残っているのだ。直接行くことで、その場所にちゃんと訪れることで、その街、その店、その人柄が伝わるし「なんて素敵なんだろう!もっと沢山の人に知ってもらいたい!」と思う。

せっかく住んでるんだから

その場所に、好きで住んでる訳じゃない人もいるだろう。転勤で、親の介護で、学校の関係で、様々な理由によって人はそこに住んでいる。もしかしたら、この街がすごく嫌い!って人も中にはいるかもしれない。私の住んだ理由は、流れ流れてここに越してきた、という感じだったからこだわりがあって引っ越してきたわけではない。でも住んでみて、過ごしやすいなぁと思うようになった。そして好きになった。地域情報ライターになってからは?もっとこの街が好きになった!区内で、実は殆どが行ったことがない地域ばかりだったのだが、いろいろな所へ取材へ行って地域の特色に気付いた。スーパーが多い所、カフェが多い所、個性的な個人商店が多い所など、本当に特色豊かなのである。せっかく縁あって住んでるんだから、街のことを知らないよりは知ってる方がいいんじゃないのかな。それにね、冒険すると人は楽しくなるものなんだよね。最後に、あの時の「街を知らない」私にアドバイスをしたい。「街を知る」には、いつもの帰り道じゃなくて、行ったことない道で帰ることをおすすめする。大丈夫。迷子になってもgooglemapで帰れるから。





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