とっつきにくい人

他人の幸せを喜べる人、とか
人の痛みを理解できる人、なんて
自分の物差しでしか計れないのだから
どこがその基準値なのかわからないけど
正直わたしは、優しいと呼ばれる人ではない。

悲しいことを悲しいと認めたくないし、
つらいことはいつものことだ、と納得させている。

そんな性格だから、プロジェクトでたくさんの人たちと組めば気持ち辛いし、
他人から気軽に優しさを求められると、言葉が詰まってしまう。

努力して勝ち取ったことをほのめかす人に対しても
素直に祝福できないし、喜べない。

自分には無い他人の幸せを見て、
劣っていると不安を感じることの方がこころとして普通だと思うけど

仮に喜ぶことができたら、それは頭の中でも別回路の動きだ。

そんなわたしはきっと
周りから、とっつきにくい人と思われているだろう。

もし自分の人生が満ち足りていたら、もっと心強い人であれば、
素直になれたり、
他人の幸せを喜べる、そんな人間になれるのかも知れない。

そして上辺だけ仲のいいふりや、いい人を演じるパフォーマンス力があれば
世間をうまく渡れるのかも知れない。

けれど・・・
今のわたしには正直、難しい。

そんなつながりのない「ひとりでも大丈夫」と思っているのに、
なぜか心奥底では、誰かとつながりたい、必要とされたいと思っている。

ホント、わたしという人間は、面倒でとっつきにくい人間だ。