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京の寺社巡り6

今回は西陣聖天宮へお詣りに行きましょう。


西陣聖天宮

正式名称は、北向山ほっこうざん雨宝院うほういん
通称を西陣聖天宮にしじんしょうてんぐうと言い、西陣の聖天さんとして親しまれているとても小さな真言宗泉涌寺派しんごんしゅうせんにゅうじはの寺院ですが見所は満載です。


まずは歴史を

開基は弘法大師。
嵯峨天皇の病気平癒を祈願して弘法大師が天皇の等身大の大聖歓喜天だいしょうかんきてん像を彫刻したところ平癒したので、天皇の別荘である時雨亭しぐれていを賜り、弘法大師はそこに歓喜天像を本尊として祀り、雨宝堂うほうどう (大聖歓喜寺だいしょうかんきじ) と改めたのが雨宝院のはじまり。

かつては東寺と並び称されるほどの真言宗の大寺院だったようですが、応仁の乱や天明の大火と相次ぐ人災に見舞われ荒廃し、それ以降に現在の規模に再建されました。

弘法大師二十一カ所参りの一。


満載の見所を

  • 桜が有名です。狭い境内にあふれんばかりの桜が咲き誇ります。御室の桜と同じ八重桜で遅咲きですが、根元から八重の桜が咲くそうです。草花には詳しくありませんが、他にも歓喜桜や御衣黄桜ぎょいこうざくらなど珍しい桜がいくつもあります。

  • 時雨しぐれの松という松があります。久邇宮くにのみや朝彦親王が参詣された際、にわか雨をこの松の下でしのがれたと伝えられています。

  • 境内にある染殿井そめどのいの水を染物に用いるとよく染まるといわれています。西陣五名水の一つ。周囲は西陣ですから染屋や織屋がまだまだたくさん仕事をされています。夏の旱魃かんばつでもれることがないといわれています。


仏像の数々

私的にはここに祀られている仏像の数々をご覧になることをお勧めします。
残念ながら仏像の撮影は禁止です。
どちらの寺に書かれていたのかは忘れてしまいましたが、寺は仏像の撮影場所ではないと書かれていたことにちょっと反省です。

一番は冒頭にも書きました本堂に祀られている等身大の大聖歓喜天像。
これは秘仏で拝むことができません。

次は重要文化財に指定されている千手観音立像。
観音堂に安置された千手観音とはいえ十本の御手しか残されていません。

次は弘法大師像。
当時の弘法大師像は吽形。西陣聖天の弘法大師像は阿行です。

他にも不動明王や普賢菩薩、お稲荷さんに大黒天など多くの仏様がいらっしゃいます。

本当に狭い境内にはそれこそ所狭しと仏様が祀られていますが、詳しいことは由緒書きにも書かれていませんし、HPにも記載がありません。
ご自分の眼で確かめていただくほかありませんね。


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