見出し画像

【読書感想文】街とその不確かな壁

手に取った理由

村上春樹さんの本は、好きだ。今まで、1Q84・ノルウェーの森・騎士団長殺しなどなどを読んだ。
実は、数年前まで少し難しそうと感じていて、手に取るのを避けていた。だが、一度職場の先輩と本の話になった時、その人が村上春樹さんの本が好きで、「回転木馬のデッドヒート」という短編小説を貸してもらい読んだのがはじめ。

表現がとても豊かで、情景がとても詳細に浮かぶのが気に入った。また、読み終り時間が経っても、その場面や文章から伝わる空気感などが不意に思い出せるのがとてもすごい本だなと感じる。

ということで、今回も金曜日に発売され翌日に買い、翌々日に読み切った。最高の週末の過ごし方だった。

読んだ感想

650ページあったが、想像以上にサクッと読めた。今回の本もファンタジーと現実の間を行き来している描写がたくさんあったが、混乱せずに場面が切り替わるのですんなりと読めた。他の小説を読んでいると、場面が変わっているが前の場面との繋がりが見えずに混乱することもあるので、村上春樹さんの小説のすごいところだと毎回読んでいて感じる。

また、ネタバレにならない程度に伝えると、今回の主人公は高校生で運命の人に出会った。人間は、運命の人に出会うタイミングが早い人もいれば遅い人もいるという。自分は、いつ出会うのだろう。もう出会っているのかな。
誰かが語った物語を本気で信じて、追いかける。そんな人生も悪くないのかもと思った。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?