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【読書感想文】日本社会は、出る杭は打たれやすいと実感した

自分が生きる理由、社会での自分の役割をしっかり考えて、何かを残したいと感じた📝

手に取った理由

戦後の日本史を読んだ後、この歴史を作った人はどのような人たちなんだろうという気持ちが湧いてきた。その時この本を見つけて、手に取った📕
戦後の日本史の感想文はこちら👇

内容

現代日本を形作ったキーパーソン12人を語りつくす!
田中角栄、渡邉恒雄、ホリエモンに池田大作、上皇陛下まで……、毀誉褒貶ありつつも戦後日本を決定づけた人々を池上解説。
2018年から文藝春秋西館で行われた「〈夜間授業〉池上彰“戦後”に挑んだ10人の日本人」をもとに構成・編集。講義で実際に出たQ&Aも収録し、改めて基本から現代史の重要人物たちを知ることができます。
「戦後日本」に対峙し、変革をもたらした型破りな人々の“功罪”で学ぶ現代史講義。

Amazon商品ページより

感想

この本は、12人の功と罪がある人物の半生をまとめたもの。それぞれ生きている時代は、10-15年ほど異なるが

  • カリスマリーダーになってしまうと、周りが受け身になってしまい組織として衰退していく

  • 有名になるほど、世論をうまく味方につけない限り、出る杭は打たれてしまう

  • 自分の成功体験よりも、時代の流れに気を配るべき。流れを把握しないといつの間にか時代に置いてかれてしまう

などの教訓を、それぞれの黄金時代と衰退時代の置かれている状況から読み取れた。

書かれている12人は以下の通り

・元内閣総理大臣 田中角栄 
・株式会社リクルート創業者 江副浩正
・元内閣総理大臣 小泉純一郎 断言する“変人”政治家
・株式会社ダイエー創業者 中内功 
・株式会社読売新聞グループ本社代表取締役主筆 渡邉恒雄
・セゾングループ創業者 堤清二
・IT業界の風雲児 村上世彰と堀江貴文
・元東京都知事 石原慎太郎
・池田大作と創価学会
・上皇陛下と上皇后・美智子さま

1番印象に残った人は、リクルート創業者「江副浩正」

現在の株式会社リクルートは、日本を代表する企業の一つであるが
、最初に情報を売り始めた会社ということは知らなかった。
江副さんが、情報も集めてまとめることでが商品になると気づき現在のリクナビのようなシステムが開発された。

江副さんは、リクルート事件により逮捕されてしまう。リクルート事件とは、リクルート関連会社の未公開株を経済界やマスコミ界に譲渡したことによる汚職事件。しかし、江副さんはプレゼント好きとして知られていてこの譲渡も悪気はなかったのではないかと言われている。

本を読んだ後江副さんについて調べてみた。
リクルートは、創業当時から採用狂として知られていた。採用するために寿司屋を貸し切ったり、理系人材を集めるためにスーパーコンピュータを採用経費として扱ったり…
また、江副さんは採用した後も従業員が500人程度までは全員の顔とライフスタイルを覚えていたという。「従業員を大切にしている」と話す経営者は少なくないが500人もの社員を詳しく把握している経営者はどれくらいいるのだろう。
リクルートは、会社名でもあるように日本の採用を変えたと言っても過言ではない。日本人の常識を変える仕組みを作った会社、とても興味が湧く。

もっと江副浩正について知りたくなったので、次は企業の天才を読む予定📕


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