全国的にも、大変珍しいことです。
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全国的にも、大変珍しいことです。

森の案内人




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大阪府、高槻市の北部に広がる農村から、このあたりで最も高い山へ登りました。






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山を登りはじめて、1時間くらいが経った所で、




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深い霧が立ち込めていると思うと、





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本山寺( ほんざんじ )という山寺の境内で、お坊さんが落ち葉を燃やしていました。

最近は言葉として言われることが減りましたが、落ち葉焚き( おちばたき )です。





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本山寺から先は、森が深くなりました。




そして、今まで見たことのない看板が、森の中にありました。











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それは、「 ニホンジカについて 」という看板でした。




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おどろきの内容が、そこには書かれていました。


上から2行目には「 都市近郊の里山地域でみられるのは全国的にも大変めずらしいことです 」と書かれていたのです。

そしてシカについて、事細かな記述が書かれていました。


ここ20年ほど、全国的に( 秋田県から新潟県の日本側地方をのぞく )、鹿が増えているニュースばかりを耳にします。

僕が日本の森を巡りはじめたのは18年前ですから、その時から鹿はたくさん増えているということを、日本中で実感しつづけてきました。


この看板は、それ以前に作られたもので、

シカが珍しい存在だった時代が、たしかにあったんだな・・・。と感じることができました。





その先も、うす暗い森林が続いており、





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明るい所しか生えない瓜肌楓( うりはだかえで )が、貴重種として、手作りの柵で守られていました。




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瓜肌楓( うりはだかえで )は、カエデ属の木の中でも切れ込みが浅くて、丸っぽい形をしています。




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樹肌がマクワウリに似ていることから、瓜肌楓と名づけられるようになりました。





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山は次第に、檜( ひのき )の植林が目立つようになりました。





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そして、その檜林の中で、





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ひときわ大きな杉が生えていました。

上の写真の真ん中に写っている、2本の幹の木です。





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その木は、天狗杉という巨木で、




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根元から2本の幹が伸びている、とても大きな木でした。

まわりが暗くて、あまりうまく写真を撮ることができませんでした。





じつは、今までの写真を撮ったのは、2017年10月です。


それから4年後、また天狗杉へ会いに行くと、









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まわりの木は、2018年9月の台風で、たくさん倒れていました。





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天狗杉は、生き残っていました。





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天狗杉のまわりはあれほど暗かったのに、根本まで、光がたくさん当たっていました。





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そして、杉の隣に生えていたヒノキ林の根元には、





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あの、貴重種として守られていた瓜肌楓( うりはだかえで )の子供たちが、いくつも芽生えていました。




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瓜肌楓( うりはだかえで )は、秋には赤く紅葉をして、大きくなります。





暗くて、瓜肌楓( うりはだかえで )が貴重種だった2017年、

明るくて、瓜肌楓( うりはだかえで )があちこちで芽生えた2021年、




4年間で移り変わる自然環境を、しみじみと感じました。





そんな変化を感じながら、あたり一帯で、最も高い山を登りました。





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そして、登り始めてから約4時間をかけて、山の山頂に着きました。





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山の名前は、ポンポン山です。

山頂あたりを歩くと、足音が響いて、音が「 ポンポン 」と響くことから名づけられました。


残念ながら、僕はまったく分かりませんでした・・・。




大きな変化も、そしてユーモアも。

多くのことを感じることができた登山でした。



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森の案内人
三浦豊といいます。著書「木のみかた 街を歩こう、森へ行こう」(ミシマ社)、行った森林や名所は3000ヶ所以上、日本に生えている木の名前と特性はほとんど分かります。街も好きです。https://www.niwatomori.com