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今までのアーカイブはコチラ→ https://www.niwatomori.com/forest_forest_map/ 森の案内人・三浦 豊が、週に1,2回、日本中の森林、木々… もっと読む
キャラ立ちした木々、無数の森林や名所・・・、 森目線になると、日本はほんとうに、すばらしいことにな… もっと詳しく
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2022年2月の記事一覧

天為と人為の調和

徳島県、阿南( あなん )市です。 桑野川という川の畔( ほとり )で、山間にある、 桂国寺( けいこくじ )へ行きました。 応永二十年( 1413年 )に創建された古刹で、かつては大きな寺院だったようですが、長い歳月の中で荒廃が進んで、 見かねた近隣の檀家の方々が中心となって、昭和五十八年( 1983年 )に本堂が再建されました。 その本堂の裏側へ、まわってみると、

変わるもの、ほとんど変わらないもの

千葉県香取市、香取神宮( かとりじんぐう )の参道入口です。 参拝をしたのは2008年で、入口には「 香取神宮御鎮座2650年 」 と書かれていました。 鎮座をして2650年、ものすごい歴史です・・・。 香取神宮は、国家建設の基を築いて国土開発を果たした、経津主大神( ふつぬしのおおかみ )がお祀りされています。 平安時代まで、茨城県より北部は大和朝廷の支配が及ばない地方で、ここは日本国の北端に位置していました。 その北限の地に、国土開発の神として信仰をされた

名古屋最古の庭園 ?

名古屋市の中心地、名古屋城のすぐ近くには、 名古屋県庁があって、 国や自治体の施設が立ち並んでいる、 城の堀の内にある「 三の丸 」地域になっています。 そんな堀のすぐ内側には、 数百年前に、堀の土を掘りかえした時に盛られた築山があって、 こじんまりとした門がありました。 その小さな門をくぐると、 木立に包まれた空間が広がっていて、

天台烏薬の生える別天地

名古屋市の中心地へ行きました。 名古屋城です。 江戸時代の1609年に、徳川 家康によって築城されました。 太平洋戦争で御殿は焼失してしまいましたが、 黄色い丸で囲んでいる所に、江戸時代に造られた日本庭園が残っているらしいので行ってきました。 明治時代に造られた、前庭( まえにわ )と呼ばれる庭園の奥に、 北園地( きたえんち )という、江戸時代に造られた庭園が広がっていました。 栄螺山( さざえやま )という、巻貝のような姿をした築山( つきやま )があっ

1000才

徳島県、東かがわ町の原っぱです。 その平地で、住宅地に隣り合った所に、

なんとも神秘的な

香川県、さぬき市の海岸です。 五剣山( 右側・ごけんざん )と、屋島( 左側・やしま )がよく見えました。 その海岸沿いには、 志度寺( しどじ )という、りっぱなお寺がありました。 推古33年( 625年 )に創建されて、現在も四国八十八ヶ所の札所になっている名札です。 山門から境内へ立ち入ると、 真冬に行ったのに、木々が鬱蒼と茂る、まるで森のようになっていました。 その境内の奥へ進むと、

地蔵の大マツ

三重県、伊勢神宮・内宮( ないくう )の入口にある、一の鳥居です。 その一の鳥居の前には、  ひときわ象徴的な、大きな黒松が生えていました。 これほど立派な松なのに名前はなくて、行き交う人々も、気にかけている人はいませんでした。 そういえば、三重県の北部に、日本で最大級の松が生えていると聞いたことがあったので、その松に会いに行きました。

大斎原

和歌山県の田辺市本宮町にある、熊野本宮大社へお参りしました。 参道は、小高い丘へ延びており、 この山門の向こうに、荘厳な御本殿がありました。 ( 本殿の前は写真撮影が禁じられていました。) そして、参道沿いにあった絵が視界へ入った時に、僕はしばらく見入ってしまいました。 そこに描かれていたのは、明治22年以前にあった、かつての熊野本宮大社の境内でした。 熊野本宮大社の本殿は、絵のように、元々は熊野川の中洲に鎮座をしていましたが、明治22年に起こった熊野川の大洪