演劇舞台本番。アドレナリン全開で痛みすら感じなくなった経験
舞台本番になると、アドレナリンが全開になり、人間の本来持っているエネルギーが開花される感覚があります。
その時の起こった出来ことについてお話します。
1.本番一週間前の小屋入り
20代前半のころに迎えた、3本目の舞台本番一週間前の小屋入り。
工事現場によくある鉄格子を、舞台上に組んだセットが完成。
稽古中は本番用セットがなく、イメージで稽古をしていました。
実際のセットを前にすると、より作品の世界観がリアルに感じられ、テンションが上がります。
意気揚々と舞台セット上で稽古をしている時に、アクシデントが起きました。
2.本番一週間前に怪我
小屋入りするまで、セットがない状態でイメージで動きを決めていましたが、実際にセットがあると動きが変わってきます。
ただ、その動きの変化によって間が空きすぎてしまうと、稽古で作っていたストーリーの流れが崩れてしまう。
実際のセット上で動きづらさを感じながら、なんとか合わせこんでいると、鉄格子に右膝をぶつけてしまいました。
激しい痛みと共に、足には大きな青アザが。
骨にヒビが入ったのかと思いましたが、本番一週間前で代役も立てられない状況なので、我慢することにしました。
3.怪我を隠して迎えた本番
稽古に集中していると、不思議と痛みは軽減されました。
しかし稽古が終わると、激痛が走ってきます。
幸いにも歩くことはできたので、骨には異常はありませんでした。
本番さえ終われば、身体がどうなってもいい。
僕は怪我をしていますが、僕が演じる役柄は、怪我をしていないので。
本番直前までは痛みを感じましたが、本番が始まると痛みを感じなくなりました。
痛み以外のことに集中しているので、気にならないのです。
舞台が終わって帰宅した途端激痛が戻ってきて、人間の身体は不思議なものだと思いました。
まとめ
本気を出すと、人間は想像を超えるパワーを出すことができます。
人は無限の可能性を持っている、強い生き物です。
色々あった舞台出演ですが、僕も本気を出すと自分が思ってもいなかった自分になれると、気づけた舞台出演の経験でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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