【お笑い実習】無名時代の狩野英孝さんが学生漫才の大トリで登場した時の話
日本映画大学の俳優コースに入学し、1年目の時に経験したお笑い実習。
クラスのみんなで各々コンビを組み、ネタ練習を重ね、本番を迎えた時の話です。
1.本番
本番当日、ネタ見せの大トリは特別ゲストとして卒業生の人がいらっしゃると聞きました。
本番スケジュールに、特別ゲストの名前だけが書かれていました。
「狩野英孝」さんって有名な人?
知らないなぁ
今から考えると嘘のような話ですが、当時は無名だった為、みんな狩野さんが誰だかわかりませんでした。
本番が始まって中盤くらいの時に、狩野さんが舞台裏に登場。
舞台裏の隅っこで黙ってパイプ椅子に腰掛けて、派手なホストのようなスーツを着た謎のベールに包まれた姿を見て、みんな気になっていました。
1人でネタやるの?
何、ホストネタ?
どんなネタやるんだろう
クラスのみんなは2人コンビで勝負しようとしているところ、大トリで1人でネタをやる狩野さん。
大トリということは面白いことは間違いないんだろうと、クラスみんなの中でもハードルが上がっていて、狩野さんの出番を待ち望んでいました。
2.期待を超える面白さ
ついに狩野さんの出番が来ました。
クラスのみんなはネタ披露を終えて、客席に座りネタを見る人もいました。
僕は、舞台袖から狩野さんを見ていました。
はい!どうも〜!
ラーメン、つけ麺、僕イケメン!
狩野英孝ですー!よろしくおねがいしますー!
「やばっ!振り切ってる!!」
「狩野英孝」という存在を誰も知らないというアウェイ空間の中、最初っから狩野さんワールド全開で、会場全体が「何が始まるんだ!?」という期待感を抱き始めていました。
同時の狩野さんのネタは、「ラーメン、つけ麺、僕イケメン」フレーズをほとんど使わないもの。
だからこそたまに現れる、このお決まりのフレーズが笑いの着火剤となり、会場全体が爆笑の渦に包まれていました。
「すごい!これが本物の芸人さんか!!」
みんなの期待を遥かに超えて、狩野さんの大トリのネタは終了し、お笑い実習は幕を閉じました。
3.閉幕後
本番が終了し、先生の前にクラスのみんなが集合し、それぞれの評価をもらっていたところに、狩野英孝さんもいらっしゃいました。
狩野さんは舞台裏では一言も喋らず、あれだけ爆笑の渦を巻き起こした後だったので、ご満悦な感じで来るのかと思いきや、入ってきたと同時に先生の前に正座をしました。
ありがとうございました!
僕、どうでしたかっ!?
見た目とは違う謙虚で低姿勢な姿を見て、僕は率直に「この人凄い!」と思いました。
先生は、狩野さんにこんな評価を伝えていました。
狩野面白かったよ!このまま行けば売れると思うよ!
俳優コースの誰よりも、狩野さんが凄かったという話で、お笑い実習は終了しました。
まとめ
それから半年後、狩野さんはTV出演をし、大ブレイクを起こしました。
動画は僕の大好きな、狩野英孝さん扮するEIKOネタです。
TVでは色々な評価がされていますが、僕の中では先生の前で正座をしていた、謙虚で低姿勢な狩野英孝さんが本当の姿だと思っています。
お笑い実習で一緒の舞台に立たれただけで、実際お話はしたことはありませんが、どこかでお会いできる日があれば、当時の話を聞いてみたいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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