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800人の歓声を浴びた忘れられない舞台挨拶

800人規模の舞台本番に向けて始まった舞台稽古。

良い役は掴みとれなかったものの、僕にとって最後の舞台出演にしようと思っていたので、この舞台に全力を注ぐことにしました。

1.ダンスレッスン

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今回の作品はエンターテインメント性が強く、所々ダンスシーンがありました。

ダンスの先生として現れたのは、なんとラッキィ池田さん。

昔、頭の上にジョウロを乗せてTVに出ている印象がありましたが、稽古場に現れたラッキィ池田さんの頭にジョウロは乗っていませんでした。

元々ダンス経験はありませんでしたが、本格的というより音に合わせて体を動かすコミカルなダンスだったので、場面を盛り上げようと一生懸命取り組みました。

2.すべてを尽くす

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作中の僕の出演シーンはわずかでしたが、数秒の出演シーンにも全力を尽くしました。

共演者ともなるべくコミュニケーションを取り、稽古後の集まりもお金が許す限り顔出す。

舞台本番のセットも手作りで、稽古が無い日に集まって、舞台セット作りを手伝いました。

プロもアマも関係なく同世代の共演者と切磋琢磨する日々は面白く、学生時代の文化祭の準備をしている気分でした。

3.まさかの大抜擢

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本番一週間前になった時、演出家から舞台終焉後の挨拶をするメンバーが発表されました。

舞台は全部で3回の公演。

1人に選ばれたのは、主役でもない共演者でした。

どうやら、主役にならなかったけど役割を与えて下さろうと、演出家の方が考えた考慮のようでした。

2人目で選ばれたのも、予想外な共演者。

そして、3人目に選ばれたのは僕でした。

まさかの大抜擢で一瞬頭が真っ白になり、僕以上に共演者のみんなが喜んでいた姿が印象的でした。

4.小屋入り

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本番一週間前になり、本番用の舞台での稽古が始まりました。

夢にまで見たステージは、立っているだけで大興奮。

ステージ中央は回転する仕掛け。

自分たちで作ったセットを組み立てるとものすごい大掛かりで迫力のあるセット。

何もかも思い入れが強いものばかりで、本番を迎えました。

5.本番

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今まで100人くらいの舞台に慣れていた僕にとって、800人の客席が満席になった舞台は圧巻でした。

本番が始まり全3公演、全力で演じ切りました。

そして、千秋楽が終わり、幕が閉じた後の舞台挨拶。

800人のお客さんを前に、主役でも何でもない無名の僕が一歩前に出て、挨拶を始めました。

「本日は、ご来場いただき、誠にありがとうございました!!」

響き渡る僕の声。

挨拶後流れたエンディングテーマは、ゆずの「夢の地図」

客席からウェーブのように少しずつ届いてくる拍手と歓声の音。

今までにない興奮と、爽快感と、達成感を味わった最高の経験でした。

まとめ

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エンディングテーマに使われたゆずの「夢の地図」を聴くと、当時の光景が蘇り、今でも涙が出そうになります。

貴重な経験のチャンスを下さった、演出家さん。

劇団員のみなさん。

見に来てくださったお客様に本当に感謝です。

舞台俳優としての最後をやり遂げ、その後映像をメインに、俳優としての道を歩むことにしました。

続きはまた次回お話しします。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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